右の写真は私たちがこれから行くブリクスダール氷河と、その道程のポスター写真です。
写真の一番下の駐車場のところにあるレストランで昼食をとりました。
この氷河が見れるのは5月から11月までです。
そしてこの山道を歩いて行くと片道1時間は掛かるそうです、それで、右のポスターのTroll Carsの4輪駆動車に乗り、途中から徒歩で上りますが、それでも20分ぐらいに短縮できるということです。
ポスターのような青空が見えるとよかったのですが、あいにくの空模様で、今にも雨が降りそうです。
6人乗りで3台に分かれて乗り合いました。
今にも雨が降りそうなのと、走ると風が冷たいので、青いシートを膝から足元まで巻きつけます。
私たちの運転手は若い女性でしたが、たくましい感じで、命を預けられると思いました。(笑)
その女性も防寒も雨よけもバッチリ重ね着で、頭もヘルメットの上にカッパを被ります。(下の写真に頭が写っています)
路肩も自然のままで、下りの四駆とすれ違う時はヒヤヒヤしました。
命は預けた積もりでも、やはり事故にはあいたくありませんから〜(笑)
|
四駆が通る時、歩いている方に避けてもらいます |
滝が流れています |
それと大多数の方は登山姿で歩いておられるので、車が通る時は避けてもらわないといけないので気の毒でした。
以前のガイドブックには馬車が通ると書いてありましたが、一台も見かけることはありませんでしたから、すっかり時代の流れで変わってしまったのでしょうか。
右上の写真は滝が見え、多くの登山客がいます、またその前に細い橋がありますが、そのまま車で進みます。
その滝の上を沢山の人が登っていますが、かなりの急傾斜です。 |
大瀑布です |
氷河が見えてきました |
水量の豊かな滝で、こちらに来てからは無数の滝を見てきましたので、それぞれに名前があるのかどうかわかりませんが、ただすっかり見慣れてしまって、だんだん驚かなくなってしまいました。
豊かな水があるからでしょうか、このノルウェーでは食事の際に無料で水がつき、そのまま飲むことが出来ます。
日本と同じで、お酒を飲まないのに、わざわざジュースを注文することもなくなりました。
テーブルの真ん中に水差しがあるので、おかわりすることもあります。
するとまもなく右上の写真のように氷河が見えてきました。
これは滝ではありません、ポスターの写真と同じですから氷河です、大感動で感激しました。
ここで四駆も終点です、30分後だったか集合時間を決めて、下りも乗って帰ります。 |
感動の氷河です
|
ここからは徒歩で上ります
|
道の両端の茂みは水分が多いので苔むしています |
地球上に残されている氷河はその氷河の面積を累計すると約1633平方キロメートル、全陸土の約11%を占めているそうです。
またその氷河は発達地域による2種類の形態があることが知られています。
一つは山岳地に形成される山岳氷河で、もう一つは主に南極とグリーンランドの広大な面積を覆っている大陸氷河です。
ノルウェーは山岳氷河です。 |
氷河と氷河湖(左側の5人ぐらいの人で氷河の大きさがわかります) |
まさに神秘のブルーで、この氷河の青色をグレシャスブルーと言います。
氷や雪が重なって圧縮され、空気がないことで、一定の光(波長)しか通さないのでこの色に見えるそうです。
ただ私がこの目で見た色が、案じたとおり写真では残念ながら表されていません。
中々写真でその通りの色を出すのは難しいのですが、曇りならましということで期待しましたが、難しいですね。
花でいうところの瑠璃色のブルースターの花の色に似ています。 それと、表面が灰色にくすんでいるのは、空気中の汚れが堆積したものだそうです。
今目の前の存在が100万年前の氷河がルーツですから、地球の深部を覗き見たという感じがしました。 |
上の写真で、水のほとりを歩いている人が5〜6人写っていますが、黒い点に見えています、そ
と比べるとこの氷河の大きさが分かると思います。
氷河登山のツアーもあるそうですが、それなりの装備と準備が必要になってきます。
表面が薄汚れている色合いになっているのは、地表上の汚れそのものの色です。
右横の写真は同じブリクスダール氷河ですが、絵葉書の部分を載せてみましたが、綺麗な色がそのまま出ていますので、参考にしてください。
今でも私の脳裏には、この幻想的な色のグレシャスブルーの氷河が横たわっています。
ちょうど時間に、下の写真の3台の車が待っていました、右下はヘヤピンカーブの下、滝の脇を前の車が走ります。 |
終点駅で待ってくれています
|
滝の脇を走る先頭車
|
<立て看板の写真>
|
上の写真は看板の解説に使われていた写真です。
その左端の地図はこの地の氷河で、ヨーロッパ最大のヨステダール氷河(Jostedalbreen)から支流のように西の谷に押し出された”懸垂氷河”といわれるのが、四角い囲いの中のブリクスダール氷河です。
長さ約5km、面積で480kuあり、最も深いところで氷の厚さは400mあるそうです。
真ん中の写真は1872年のブリクスダール氷河の写真で、右端は1890年のブリクスダール氷河の写真です。
上の私が撮った写真と比べると、先端部分の盛り上がりがどんどん後退しているのが良く分かります、2008年の先端は盛り上がりもなく、今にも消えそうです。
これからの地球温暖化の影響を考えると、これから先がますます心配です。
今できることをしておかないと、地球の遺産が溶けてしまいます。
|
ボイヤ氷河
ブリクスダール氷河からの帰路、明日クルーズするソグネフィヨルドが見えてきました。
回りは牧場で、牛や羊が群れていて、いかにも牧歌的という雰囲気です。
家も一軒ずつ離れて建っているので、道路脇にその家の数だけポストが並び、郵便配達の人が、郵便配達の人が便利なようになっていました。
|
|
|
|
|
ボイヤ氷河(氷河がかなり後退しています)
|
予定時間よりも早いということで、宿へ直行する前に運転手さんのご好意で、ボイヤ氷河へ回ってくれることになりました。
こちら運転手さんの契約条件に、3時間ほど走ると20分の休憩が必要ということで、トイレ休憩に当てたり、路肩で休憩という時間もありましたが、こういう融通が効くというのは、観光客にはありがたいことです。
こちらは写真スポットで降りて見学しました。
ガイドブックに良く載っている氷河ですが、その写真より随分後退していますね、看板の写真を撮りましたので、当時と比べるとその差が歴然とします。
両氷河とも下から見上げる形でしたが、対面する山の高さから、これらの氷河を眺めてみるとその角度で、氷河の雄大さを感じることも出来たのだと思います。
先日 深夜のテレビ番組で、このヨーロッパ最大のヨステダール氷河を上から見るということで、ヘリコプターでこの氷河を写していました。
雄大で荒々しい姿が映し出されていましたが、羨ましいことこの上なかったです。(笑)
私たちはこの氷河の末端部分の少しを、下から見上げるだけでしたが、それでもその雄大な存在と神秘的な空間を満喫することが出来ました。
|
ソグネフィヨルド
|
眼下に見るソグネフィヨルド
|
帰路、ソグネフィヨルドを見下ろす見晴らし台があるところへきました。
悠々とした流れというか、まるで湖のようです。
ソグネフィヨルドはフィンランドで一番大きく、ガイランゲルフィヨルドが男性的といわれるのに対比して女性的といわれているのがわかる気がしました。
美しい眺めで、悠然としていて優しい感じがします、明日のソグネフィヨルドクルーズが楽しみです。
このソグネフィヨルドの最深部にあるラルーダールの村に宿泊です。 |
今回のフェリーは30分ぐらいで到着です。
右の写真は同じフェリーに乗り合わせた少年達で、手を振ると、笑顔で振り返してくれ人懐っこい感じがします。
お揃えのTシャツ姿で、サッカーボールを持っている子がいて、サッカーの少年チームのようです。
私たちはこの村の港で下船しましたが、彼らはそのまま乗って行きました。
また偶然ですが、次の日に別の場所で遭遇することになります。(笑)
|
|
|
|