6日目ストックホルム

 世界遺産・ドロットニングホルム宮殿の見学です。
市内から45分ぐらいバスで川沿いに走り、メーラレン湖の小島ローベン島にその美しい姿が見えます。
市庁舎前からフェリーで行くと50分ぐらいかかるそうです。
「北欧のベルサイユ宮殿」と呼ばれています。
また北欧へ到着した日以来の青空で、その宮殿の美しい姿が、いっそう映えます。

ドロットニングホルム宮殿
現在も国王一家の居城として使われている城宮殿です。
「ドロットニングホルム」とは「王妃の小島」の意味で、16世紀後半、国王ヨハン3世が王妃カタリーナのために夏の離宮として建てたのが始まりだそうです。
17世紀半ばにエレノア王妃が譲り受け、フランスのベルサイユ宮殿をお手本に、建築家テシン父子が手がけた。
途中戦乱や持ち主の交代等で、一応18世紀に完成しながらも、一時廃れていたのを、現国王が子息の教育のために、自然環境の素晴らしいこの地を選び、1960年代に現代の形に整えられたそうです。
内装はバロック様式とロココ様式で、豪華絢爛と言われています。
宮殿前の湖の横には広い芝生が広がり、彫刻が配置され、ベンチではおじいさんと子供ののどかな光景が見られました。

案内図

大砲
絵地図の看板がありましたが、広大な敷地に庭園が作られています。
絵地図の右上、メーラレン湖に面して宮殿(左下)があり、その前に長方形の長い庭園が、バロック様式の庭園です。
その北側にあるのはイギリス式庭園で、池に白鳥や鴨がいて、優雅な雰囲気だそうで、そちら側に劇場があるそうです。
この庭園の南側に中国風東屋があり、西洋人が感じた中国の離宮と庭園があるそうです。(地図の下側))
右上は衛兵室の前に置かれていたかつての大砲です。

現在使われている宮殿

遙か彼方まで広がるバロック庭園
上の写真は横側から見た宮殿です、家の住居を除いて一部一般に公開されており、毎年夏には劇場で観光客用に演劇やオペラが上演されるそうです。
その劇場の舞台の奥行きが20m近くもあり、国内最大級の規模を誇るそうで、現在も毎年5月から9月までオペラやバレエが上演されます。
私たちは無料で入れる外側だけの見学でしたので、前に回りバロック庭園を眺めましたが、「北欧のベルサイユ宮殿」というだけあって、芝生の間にいくつもの噴水を配置し、それは大変な広さです。

バロック式庭園から眺めた王宮
上の写真はバロック庭園側から見た宮殿です。
啓蒙主義者だったグスタフ三世は、1792年貴族よりも市民や農民を重視し、彼らの支持を得ようとしたことで、恨みを持つ貴族に狙われ、仮面舞踏会の最中に暗殺されました。
このドロットニングホルム宮殿の悲劇を題材にしたのが、ヴェルディ作曲のオペラ『仮面舞踏会』として描かれ、今も語り継がれています。
ドロットニングホルム宮殿を出たところで、近くに駅があるらしく、爽やかな色合いの電車に遭遇しました。
右上は、市内に戻って来て、石のライオン像のある繁華街の通りです。

カクネス塔

スカンジナビアで一番高い場所が、このカクネス塔で、テレビ塔です。
緑の広い公園の中にあり、高さ128m、絶景のパノラマが展開します。
そこには屋上レストランがあり、本日はここで昼食となります。ガイド本には料金が高いと書いてあります。
でも高いですが、十分値打ちがあります、この旅行中でも一番印象に残る美味しさでした。(笑)

カクネス塔

ストックホルム港に停泊する船が見えます


                         ↑真ん中の島が旧市街地      ↑黒く見える塔が市庁舎です
素晴らしい眺望で、水の都、「北欧のベネチア」と言われるのがよくわかりました。


ガムラ・スタン(2)

昼ご飯後は、また旧市街地に行き、そこで自由時間となりました。
ガムラ・スタンとはGamla が古い、Stan が街ということで、名前の通りです。

周囲2キロほどのこの小さな島は、ストックホルム発祥の地であり、街を丸太の柵で囲んで外敵を防いでいました。
今は当時の中世の面影を残し、車も少なく散歩や観光に適しています。
この島へ入る道は右図のように何本もありますが、この日は左上の市庁舎側の左端の道をバスが通りました。
その橋が、下の写真です。
橋の先真正面に見えるのがリッターホルム教会の塔です。
Eリッターホルム教会
Aは王宮です
Cは大聖堂
@はストールトゲット広場で、前はノーベル博物館

橋の先に見えるリッターホルム教会

バスから撮った王宮(大きくて全景が入らない)

衛兵の交代式、鼓笛隊の行進
昨日一度来ているので、通りをブラブラと歩き、中世の面影を追い、お店めぐりをすることにしました。
王宮前の広場は分かりやすいので、出発点にすると、運よくまた衛兵の交代式があり鼓笛隊に遭遇しました。
またこの日は日曜日だったので観光客や家族連れが多く、ロープが張られ、その外側からの見学となりました。
真正面の警備に当たっている兵士は若い女性でした。

下の写真はガイドブックにも良く載っているアングルです。
ガムラ・スタンのメインストリート(1km)の美しい石畳からドイツ教会の塔が見えています、手前は黄色いフィンランド教会も見えています。
ドイツ教会はハンザ同盟で、ドイツ商人が多く居住していて出来た教会です。

美しい石畳と、その先に見えるドイツ教会の塔

たしか銀細工のお店だったようです

色んなお店が並んでいます

こちらの狭い通りからはリッターホルムの塔が見えています
狭い通りには、ブティック、貴金属、土産物、カフェや間口の狭い古いホテルがあります。
この通りからはリッダーホルム教会の塔が見えています、塔の透かし模様はネオゴシック様式で、中世にタイムスリップしてしまいそうです。
この教会はスウェーデンの歴代の王家の墓があります。

雑貨店

食器店

日本のマンガ

マンガコーナー
最近では日本文化というと、マンガ文化が輸出されているようです。
とくに北欧やオランダでは良く見かけます。
左上の写真の上段右の本のカバーの日本語文字は逆さまのまま付けてあります。(笑)
マンガはMANGAと表示され、そのコーナーがあり、読み取れるだけでもローマ字で「ナルト、るろうにけんしん、コナン、ワンピース、よつば、デス・ノート、ストロベリー・パニック、ブリーチ、ブラッド、キッチン・プリンセス、無限の住人(これは日本語のまま)、ゴシック・ロリータ・バイブル」と、こんなにいいの?というぐらいありました。(笑)

大聖堂の塔

ノーベル博物館

主なところを一回りして、左上の大聖堂の塔を目指します。
ガムラ・スタンのシンボル的なこの建物は、ストックホルムで最も古く、王室の結婚式などの式典・儀式場所として多くの歴史と伝統を誇る、格式高い教会です。
その向かい側の、島のほぼ中央部といわれるストールトルゲット広場に来ました。
その広場には、右上の写真の中央に石の水のみ場があり、20世紀初頭に立てられた証券取引所の建物があります。
ノーベル賞100周年を記念して2001年、ノーベル博物館となり、館内のカフェではノーベル賞受賞式の晩餐会で出されるデザートを注文することが出来るそうです。
その博物館の西側には、16世紀に建てられた建築物が残っています。
ベンチが置かれ市民の憩いの場となっています。

ストールトルゲット広場



またこの広場は「ストックホルムの血浴(けつよく)の舞台となった広場で、1520年デンマーク王がスウェーデンに侵攻後、90名余りのスウェーデンの貴族・高官を断頭刑に処し、血塗られた広場となったそうです。

そして、この街は、宮崎駿監督のアニメーションでも有名な「魔女の宅急便」のモデルだと聞いて、なるほどと納得です。
映画に出てくる島や石畳や教会の塔は、似ていますね、もっと良く映画を見ておくべきでした。(笑)
スタジオジブリのサイトでは「 ヨーロッパ 風の架空の美しい街コリコ( ストックホルム やバルト 海に浮かぶゴトランド島 ?ヴィズビー、 アイルランド の光景や イタリア の町の広場、 パリ の繁華街、 サンフランシスコ のイメージ などが モデル になった」と、あります。




シリアライン

北欧旅行の更なる楽しみが、人気のシリアライン(海側キャビン泊)でのバルト海クルーズです。
シリアラインと言うのはスウェーデンの首都ストックホルムとフィンランドの首都ヘルシンキを結ぶ海の定期便です。
「セレナーデ号」と「シンフォニー号」ともに5万8400トン全長203m最高速度21ノットという性能を誇り、乗客乗員合わせて3000人以上もの人を運べるそうです。
シリアラインのほかにヴァイキングライン(赤色の字)という会社もあります。

3時集合にて乗船、5時出発です。
翌朝目覚めれば次の目的地フィンランドというわけです。
時差1時間です。。

シリアラインの乗り場

フロアーは一杯の人です
上の写真はシリアラインの乗船場、右上の写真のように、色んな国籍の観光客でまるで飛行場のようです。
もちろん出国するのですから、手続きも飛行場とほぼ同じことです、待ち時間も・・・(笑)

私たちが乗り込む船です
私たちが乗り込む船です、シンプルな白とブルーはセレナーデ号でした。
3,000人からの人と荷物、食べ物も積み込むのですから、本当に大きな船です。
奥のデッキに繋がっているほうのはしけから私たちは乗船しました。

ムーミンがお出迎えです

船室のある長い通路
ムーミンとミーに迎えられました。
そういえばこれから行くフィンランドはムーミンの国でした、入り口でカメラマンに写真を撮られ、即船内で発売されていました。
日本だけかと思いましたが、海外でもこういうサービス(商魂)があるのですね。(笑)
右上の写真は、たしかロビーから6階の船室だったと思います、長い通路に同じドアばかりで、迷子になりそうです。(笑)
私たちの船室です、番号だけが目印で、カードキーで開けます。
右上は船室です、広くはありませんがロッカーも、シャワールーム&トイレ、左のテーブルはミラー付です。
全員海側の客室ですが、6種類のタイプがあるそうですので、きっと豪華版な客室もあることでしょう。。
「どこかの街かと思わせるような、2006年1月に全面改装されたばかりの長さ142mの天井はガラスで覆われた吹き抜けのプロムナードには、レストラン、カフェ、様々なお店が立ち並び、いつも世界中の人々でにぎわっています。」(HPより)
こちらは船室向きの部屋が並んでいます、ロビーにはブティクや雑貨類もあり免税店で土産物を探しました。
右上写真の正面はナイトクラブで、地下がレストランになっていました。
移動はカプセルのようなエレベーターが数機あって、それで移動します、夕食は7時に集合でした。

サイド側のデッキ

バック側のデッキ
食後デッキに上がり、バルト海を進む風景の移ろいの見学です。
8時でも、9時でもまだこの明るさです。
ただ風を受けて、非常に寒いです、重ね着してマフラーを捲き、手袋をしてもブルブルと震えるほどです。
それでも頑張って日没を見るつもりです。
その席が右上の写真の椅子です。
後ろのガラス張りは温室プールとサウナがあるところで、ここが13階です。

島に並ぶ別荘地
いくつもの群島を眺めながら船は揺れることもなく優雅に進みます。
上の島は少し大きな島ですが、可愛い家が建ち並ぶ別荘地のようです。
船の立てた波だけが尾を引いています。

真っ白になった木々と鳥

白夜の月
手前とおくの小島はどうしたことでしょうか、木に緑の葉がなく真っ白です。
良く見るとその木の上に鳥が止まっています、カモメでしょうか?その鳥公害でしょうか?
右上の写真は夜に昇った月ですが、白夜に近いために薄く見えます。
もう時間は10時を過ぎていますが、明るいので、私たちはグループ毎にデッキに出ていたのですが、そのグループが3つ4つと集まります。
船首の風を受けながら、出身地の話や家族の話に花咲かせながら和気藹々と出会いを楽しみながら夜の長い時間を過ごしました。
大人数になっていた集まりも三々五々散り、日没まで待つグループが少なくなってきました。
夜の11時を過ぎましたが、もうここまで来ると島は見えません、広いバルト海のぐるりと見渡す限りの水平線は、静かな鏡の面のようでもありました。
私たちと同じようなクルーズ船と出会いましたが、たちまち距離が離れ、あちらは夕日に向かう海賊船のようと、遠い昔に思いを馳せてみました。
デッキ上はますます寒さが厳しくなり、日没まで持つかな?と不安になりつつ、船のサイド側にプールの脇でしょうか、排気ガスの流れるところが、空気は悪いですが暖かくそこに陣取ることにしました。
そのうち、同じツアーの2グループの方も合流し、外人さんのグループと8〜9人で頑張り通しました。
11時27分頃から日は沈み始め、35分には完全に沈みました。
頑張って見届けることが出来ました。
日は沈んでも近くに太陽があるからか、まったく空が暗くなることはありません。
それで、星空を観ることも出来ません、夜の月も薄いままです。
あと3時間ぐらいで、また日も昇るので、「またデッキでお会いしましょう、おやすみなさい」と、長い一日を終えることができました。



食事・その他

朝食 (スコットランドのホテルで)

ヴァイキング料理
昼食 (カクネス塔の食堂で)
         
 サラダとミートボール (ソースが美味しい)     苔桃のソースをかけるとまた美味          素朴な味のクッキーとコーヒー
夕食 (シリアラインのレストランで、北欧名物のスモーガスボード=北欧式ビュッフェ)
        
  右上のシュリンクエビが美味           パンの上にはキャビア          デザート(アイスクリームが主でも多すぎ)
その他

写真のカードは船室のキーです。上のカードの右側にネームが打ち込んであります。
右上の写真は朝6時頃、もう日が高く昇っていました。
朝3時半には起きることができず、6時に起き、日没と反対側の船室なので室内の窓から朝日が見えるはずと眺めました。
しかし、探せども見えず、慌ててデッキに上がると、日没の場所の隣から、もちろん距離はずっと離れていると思いますが、日が出るという不思議?体験をしました。
日は東から昇り西に沈むのは日本だから、それが言えるのであって、日本の常識がすべてではないと当然のことですが悟りました。(笑)
天気は曇りです。こちらの写真の方が夜に見えますね。



Finland  、 Sueden 、 Norway & Denmark  Finland  、 Sueden 、 Norway & Denmark

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