7日目 ヘルシンキ観光 7

フィンランドバルト海の一番奥に位置する共和国で、人口は約520万人、面積は34万km²と日本より少し小さいです。
別称「森と湖の国」とし、国土の約70%が森林で、湖は約19万個存在するそうです。
フィンランドは「フィン人の国」という意味です。
この地には旧石器時代から人が居住していました。
スウェーデン国王グスタフ・ヴァーサが、ヴァンター川の河口付近にヘルシンキを築いたのが1550年。
1809年にはロシアがフィンランドを征服する、そしてロシア革命の混乱に乗じて1917年に独立。
第二次大戦後はソ連の勢力下に置かれたが、ワルシャワ条約には加盟しなかった。
ソ連崩壊後には西側陣営に接近し、1994年には欧州連合加盟に合意、2000年にはユーロを導入し、北欧で唯一のユーロ当初参加国です。
冷戦期の「中立政策」から「信頼に足る防衛力を基盤とした軍事的非同盟」へ政策転換。
主要産業は製紙・パルプ及び金属という伝統的な2大主要産業に加え、近年では、携帯電話で世界最大のシェアを有するノキア社を中心としたハイテク産業が台頭しています。
2004年には日本とフィンランドは外交関係樹立85周年を迎えたそうです。

フインランドは日本から一番近いヨーロッパなので便利ですし、多くの日本人観光客のための日本語のチラシやパンフレットにもよくお目に掛かります。
サウナ発祥の地、サンタクロースの国、と「ムーミン」(トーヴェ・ヤンソン作)の故郷として紹介されています。

ヘルシンキの人口は約56万人です。
フィンランド共和国の首都で、首都圏には100万人が住んでいます。
上の地図はヘルシンキの中央部分で、上から黒の実線が数本あるのがヘルシンキ中央駅です。
私たちはフェリーで来たので、地図の右下の南港に到着です。
それが左の写真です。
大きなフェリーが何隻も停泊しています。

この近辺は船の出入りも多く、その脇の広場はマーケット広場で賑わっています。
そこから左に通る大通りエスプラナーディ通りが、この町随一の繁華街だということです。

また海辺には日本映画「かもめ食堂」で使われた食堂やロケ地もありました。


テンペリアウキオ教会

上の地図の左上に赤丸をつけたところです。
道路脇に平べったい大きな岩があります、そこが教会だと言うので驚きました。
正面に見えるのは入り口のみで、中に入るとびっくりします。
大きなドーム型円形で、トップライトの柔らかな光に包まれた感じがします。
祭壇のテーブルの土台が花崗岩をカットしたもので、座席は白樺の木で出来ているそうです。
右下の画像には入っていませんが右側に大きなパイプオルガンもありました。
 
スオマライネン兄弟により、自然の小さな岩山をくり抜いて作られたルーテル派の教会で、1969年に作られました。
2階の回廊のようなところから写真を撮りました、ピアノ演奏をしていました。
ダイナマイトで岩盤を爆破したようで、岩肌が剥き出しになっています、それに180本のガラス窓が天井を支えています。
自然と現代建築の不可思議な融合になった異次元の空間という感じがします。
さらに、この下は核シェルターになっているそうです。
天井は24mの鋼板で出来ていて、銅色が美しいです。
音響効果も良く、コンサートも時々開かれるそうです。
接している大通りの反対側からその入り口を撮りました。
何があるのか、さっぱりわかりません、まさにロック・チャーチです。


シベリウス公園

上の地図からは出てしまうのですが、テンペリアウキオ教会の上のほうへ行くと、住宅地の中に緑の公園があります。
フィンランドの作曲家・ジャン・シベリウス を記念とするシベリウス公園です。

《シベリウスは1865年フィンランドに生まれ1957年に没した、同国を代表する大作曲家です。1917年のフィンランド独立に際して人々の愛国心を鼓舞した交響詩「フィンランディア」や交響曲第2番をはじめ、チャイコフスキーのものと並んで今日最も頻繁に演奏されるヴァイオリン協奏曲、ベートヴェン以降に書かれた最高のものとさえ評される7つの交響曲や、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に基づいた「トゥオネラの白鳥」や「タピオラ」などの多くの交響詩など、数多くの傑作を残しました。》(日本シベリウス協会より)
大きなステンレスパイプのモニュメントです。 こちらは御影石の上に置かれたシベリウスのマスクです。
 
二つのモニュメントはこういう位置関係にあります
公園の芝生にいました、鳩?みたいですが。 同じく芝生にいた鴨です。

市内

バスは海側に南下していくようで、地図上の赤字の+の国会議事堂が左上の写真です。
そして右上の写真は、中央奥正面がヘルシンキ中央駅です。


ウスペンスキー教会

 
港のほうまで戻り上の地図の赤色の三角がウスペンスキー教会で、海に出た島の高台にあります。
ロシア人建築家ゴルノスタイェフによって設計され、1866年に完成した北欧では最大のロシア正教の教会です。
赤レンガ造りが重厚で、屋根の青と金色の塔の、玉葱のようなクーポラスは、スラブ・ビザンチン様式のお手本のスタイルだそうです。
このクーポラスは13あって、12使徒を表しているそうです。


キリストと12使徒が描かれています。
綺麗な半円の天井になっています。
ライトをつけなければ教会内の撮影が可能でした。
ロシア支配時代には信者も多かったのでしょうが、今は国内の信者は1%だそうです。

また、ウスペンスキー教会と言うのは他にもいくつかあり、聖母教会という意味だそうです。

右のマリア像はとても高価な物だと言う説明をうけました。
種々の宝石が使われ、真珠のマリア像で、大きなルビーに金と、お値段が掛かっているそうです。
ガラスケースに入っていました。
高台からの眺め

この教会が海に面した高台にあるので、眺めがとても良いです。
左下は海辺に市場のテントが沢山見えます。左の写真はエテラ港に着岸しているシリア・ラインです。
市場は後で自由時間に見学します。


ヘルシンキ大聖堂

地図上の赤色の四角のところが大聖堂のあるところで、その前の白色は元老院広場です。
白亜の教会はヘルシンキのシンボルで市民の精神的支柱です。
広い元老院広場の中央に、大階段が広がります、その上に建つ白亜の壁と碧いドームはとても美しく目立ちます。
これはカール・ルートヴィッヒ・エンゲルが設計し、1852年に竣工される。
当初はニコライ教会と呼ばれていたが、1959年に大聖堂と呼ばれるようになり、福音ルーター派の総本山で、市の主教会です。
階段側から元老院広場を眺めます、その中央に、ロシアの皇帝アレクサンダー2世の像があります。
左上の写真の背景は大聖堂の横にあるヘルシンキ大学です。
右の写真は広場の道路際で、ポールを外す仕事をしていますが、下で作業をしている方は女性です。
男女同権、バスやトラックの運転手の女性も見かけましたし、男性とほぼ同じ仕事をしているようです。
その分離婚率も高く60%と聞かされた時は驚きました。
収入の35%は税金の支払いで、物品税は22%、食物は17%、乗り物は8%、ガソリンは75%、酒税は45〜50%。
1ヶ月の収入はだいたい2600ユーロで、家賃は1000ユーロぐらいだそうで、ガイドさんの話でした。
その分社会制度が日本と違い社会保障が充実しているのは当然の話です。

集合時間までに余裕があったので、元老院広場の前の辻の土産物店に立ち寄りました。(下の写真)
日本人観光客が多いのでしょう、日本語表記されています。
フィンランドはサンタクロースムーミンの故郷です。それらのお人形も揃っていました。
ラップランド地方の州都ロヴァニエミから300km北の不便な山の中がサンタクロース村とされ、世界中からサンタ宛に手紙が届くサンタクロース郵便局があります。
ムーミンはヘルシンキ生まれの童話作家トーベ・ヤンソンが生み出した世界の人気キャラクターです。
ナーンタリの自然の中、家族で楽しめるムーミンをテーマパークとしたムーミンワールドがあります。
ムーミンたちは冬眠するため、ムーミンワールドの開園は夏季のみだそうです、面白いですね、北欧なだけに。
市場のある港に戻りながら市内見学です、左下は海岸沿いですが、「かもめ食堂」で、もたいまさこさんが行方不明のトランクを待って海を眺めていたシーンだと思います。
かもめ食堂に使われたレストランも車中から見ましたが写真には撮れませんでした。

オールフィンランドロケで撮影された映画です。
左下はヘルシンキ・オリンピックスタジアムです。(1952年)
中央の高いのはオリンピックスタジアム・タワーで、高さ72mで、ヘルシンキ市街を一望できる観光スポットとなっているそうです。
右下はヘルシンキ中央駅です。トラム、バス、地下鉄も集約され、まさに市内の要となっています。




マーケット広場

マーケット広場に戻って来て自由時間となりました、快晴の下沢山ある市場を見てまわることにしました。
奥に見えている緑色の塔は高台にあるウスペンスキー教会で、その手前にはかもめが飛んでいます。

左下の写真は威勢のいいお姉さんが、イカやタコのフライのようなものを売っていました。
右下は取れたての瑞々しい野菜が並んでいます。
魚類はやはり午前中に沢山出たようです。
湖と森林の国ですから、北欧の国では木工が盛んです、市場には色々な手作り品が並んでいます。
左上は子供用のパズルですが、どれも一つしかない作品のようです、でもお値段も高かったです。
右上は木工雑貨で、こちらは同じものが並んでいました。
左上のマーケット広場の向こう側に見える建物は大統領官邸です。
右上はマーケット広場の先にある女神像と噴水も市民の憩いの場です、女神の頭にかもめが止まっています、フィンランドらしい光景です。(笑)
空港

今朝9時過ぎにフィンランドに着き、ヘルシンキに上陸したのですが、夕方にはヘルシンキ空港に来て17時45分の便でヘルシンキを後にします。
この短い滞在時間で、そばにいながら世界遺産のスオメンリナ(天然要塞)に行けなかったのは少し残念でした。
デンマークのコペンハーゲン着18時25分です。


 食事その他

 朝食(シリアラインの船)

パン、フルーツ、ヨーグルト
朝食はシリアラインの船の中でした。バイキングで、ここは美味しいという噂でしたので好きなものばかり取ってきました。

昼食は大概ツアー中に一度はある中華料理でした。前回も中華料理は撮り忘れたのですが、今回も忘れました。
きっと、ここまで来て何故中華?という思いもあり、写す気になれないようです。(笑)
 夕食 (コペンハーゲンのホテル)    
        
 前菜                    メインデッシュ                         デザート 
 コペンハーゲンのホテル(2連泊)
今回のホテルは2連泊で、最終日です。
その明日はチボリ公園での夜遊び(夜遅くまで遊んでもOK)という計画もあり、市内のとても便利な立地条件の4つ星のホテルです。
立地条件は良いですが、部屋は狭いですね、左上の写真のテーブルのあるところが余裕の場所という感じで、椅子をテーブルの隣に並べ、ようやく二人のトランクが開けられるという具合でした。
右上はベッドですが、北欧では古いホテルは大概こういう幅の狭いシングルベットを合わせたダブルという感じでした。
 その他
左上の写真はコペンハーゲン空港の写真ですが、このワゴンのユニークなデザインが気に入りました。
カーブを描いた中に、上の段と下の段の荷物置きがあります。
いくつ並んでいても可愛いですよ、もちろん手荷物用です。

右上の写真のカップ類は娘達からの注文のARABIA社のムーミンカップです。
左のように、カップの裏にARABIA社の王冠つきのマークがついています。
1873年フィンランド、ヘルシンキ郊外の「アラビア」地区にて創業。北欧を代表する窯として愛され続けています。
映画「かもめ食堂」ではIttala(イーッタラ)社の製品でしたが、こちらはガラス製品も有名で、両社ともシンプルでデザイン性に富んだ製品が人気です。
このムーミンカップを空港も含めてどこが安いかと迷い、クルーズ船が円払いが可能だったので、思い切って買ったのですが、一番安く買えた様で、大満足です。
レジで「エン、OK?」と聞くと、しばらく考えて、「イン、OK」と笑顔で返事が来ました。(笑)
他にも英語で”エン”というところが”イン”と発音されていました。
フインランド語は文字を見ても、読み方が難しいです。
こんにちは=Hyva¨a¨ pa¨iva¨a¨(この点々がaの上に付きます)ヒュヴァー・パイヴァー、はい=Kylla¨=キュッラ。
これをください=Otan ta¨ma¨n=オタンタマン

ただ娘が絵柄をコピーしてくれたのですが、それを忘れてしまい、記憶を辿りながら求めましたが、一点のみ違いました、ムーミンでなくミーの絵柄が必要だったようです。(笑)


Finland  、 Sueden 、 Norway & Denmark  Finland  、 Sueden 、 Norway & Denmark

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送