2日目 クロンマクノイズ・モハーの断崖・バレン高原
   

       
 
   アイルランドの国旗 

1.面積,7万300平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)
2.人口,約461万人(2014年4月アイルランド中央統計局推定)
3.首都,ダブリン(約127万人、2014年4月アイルランド中央統計局推定)
4.言語,アイルランド語(ゲール語)及び英語
5.宗教,約84.2%がカトリック教徒(2011年アイルランド国勢調査)
・ナショナルカラーは緑色
アイルランド島の南側、約6分の5がアイルランド共和国で、茶色の残りは北アイルランドで、現在も英国領です

私たちのツアーは地図の赤い線を時計回りにダブリンから西に、北にと回りダブリンに帰ってきました
 
 
クロンマクノイズ  
 
 
 
 
  クロンマクノイズは初期キリスト教修道院跡です、ダブリンから西に向かい中央に流れるシャノン川の側にあります、
アスローン郊外に位置するので公共機関はないそうですが、私たちはツアーバスなので、立ち寄ることが出来ました 
アイルランドの初期修道院の特徴は見事なハイクロスとラウンドタワーを備えていることで、このクロンマクノイズにも3つのハイクロスと2つのランドタワーがあります
その一番有名なハイクロスは大聖堂前のこのハイクロスですが、これはレプリカで、オリジナルはセンターに置かれています

見学でバスを下りる頃に、急に天候が悪くなり雨が降り出し、カッパを取りだし着用しました 
大聖堂の壁が見事に残り(石だから残った)、ハイクロスと墓石に当時の面影を感じ、ケルト文化の一端を見た感じがします 
 
     
 
この修道院の起源はアイルランドの十二使徒のひとりに数えられる聖キアランが545年にタラの大王の援助でこの地に教会を建てたことにさかのぼります
   7〜12世紀に全盛期を迎えた、当時のアイルランドは聖人と学者の島と称えられており、その中でもクロンマクノイズは中心的役割を果たし、この地はタラの大王の埋葬場所でもありました  
     
 
その後この修道院はヴァイキングの襲撃を受け、そのたびに修復されました、しかし12世紀過ぎた頃から徐々に衰退し、1552年イギリス軍によって占領され、価値あるものはほとんど略奪されました
  ハイクロスは3つあり、もっとも美しいハイクロスを含む3つともセンターに入れてあります、
タワーは2つで、高い方は19m、この写真はシャノン川側にあり美しいものです
 
 
 
 
  その一番美しいハイクロスのオリジナルはビジターセンターの入り口に置いてあります、聖書の物語がレリーフされています   こちらは裏側になり、同じくレリーフが刻まれています
センター内を見学する時間がなく、写真撮影だけでしたが、組紐模様や動物の模様など、ケルトらしい彫刻もありました
 
     
  遺跡見学後は大西洋岸の西をめざしバスは走ります
ヒースと泥炭の厳しい台地ですが、その表面は草が生い茂り、牛が放牧され、牧歌的な印象を受けます
道路わきに掘り出した泥炭が置かれ、実は良く見ると荒れ地であり、それまでの開墾の厳しい歴史を感じることで出来ます
  道路わきにはエニシダの花が咲き乱れ、両端に咲いていると、友人と「またエニシダ街道よ」と言い合い写真を撮りました、花が日本の花ほど大きくなく、葉も棘のようで、常緑低木のハリエニシダと思われます
風が吹きすぐ雨が降るという変わりやすい天気も,イギリス同様島国なんだな〜と感じることが出来ます
 
     
  こんな可愛い家も見かけます、茅葺の屋根に石の家です   もちろん現在の家並みはこんな感じで 、この近くの食堂で昼食を頂きました  
 
モハーの断崖 
 
 
 
 
  沿岸に思わず息を飲む断崖絶壁 が大西洋に突き出ています
こういう写真は以前から本で見ていて、アイルランドに行けばこういう景色が見れるのだと期待して来ました
地の果てを実感する切り立った断崖は、海面から200mの高さの断崖絶壁で、南のハグス岬からドゥーランまで8kmに渡って大西洋に突き出しています、強風が吹くと、海水が水しぶきとなって雨のように降ってくる
岩肌には黒い泥板岩と砂岩の層が美しいラインを描いています、お天気が良いとそれも良くわかるのですが、残念です
また、この後断崖クルーズをする予定でしたが、海が荒れているため「本日は中止」とバスに連絡が入り、残念過ぎます
下から断崖を是非とも見上げてみたかったし、8kmにもわたる断崖の連続を眺めてみたかったです
 
       
  昼食をとった町の横はすぐ海で、海岸に沿って走ると、やがて断崖が姿を現しました   駐車場でバスを下り、側にはビジターセンター があり、海岸の方へ進むと、左の断崖と、右は塔のある断崖へと別れます、45分ぐらいの見学時間で全部行くことは不可能です
崖の上に大勢の人が見え、そちらの方へ行くことにしました
 
 
この景色が見たかったのです、青空が見えれば素晴らしかったのですが、薄く霧がかかり空と海の区別がつきません
海の向こうにはアラン諸島が見えるはずです 
驚いたのはまったく柵というものがなく草むらの上をどこまでも海に近づくことが出来ます、この草むらに寝転んで顔を突き出して海を見て、写真を撮る人が大勢いました、友人もその一人でしたが、私はバランスが取れないといけないので辞めました(笑)
柵がないのは景観としても自然の姿を残せるし、素晴らしいことですが、安全は個々人で注意するのが当然という外国方式というか、日本が過保護すぎるので、海外へ行くとそのへんの違いを感じます
 
       
  崖に沿って進みます、中ほどから、安全な柵があり、その中を歩くか、海岸線の道と選ぶことが出来ます、崖っぷちまで1mとない距離をしばらく進み帰りは安全な道を急ぎました
草むらに色んな花が咲いていました、またここには野鳥の数も3万羽29種にも及ぶ生息だそうです

「モハー」とはゲール語で、「廃墟になった崖」を意味します
  こちら右側に進むと行ける、高いオブライアン塔です
 円形の石造の塔で、アイルランド上王ブライアン・ボルの子孫サー・コーネリアス・オブライアン領主によって1835年に、当時すでに幾百人に及んでいた見物客を監視するために建てられました
塔の頂上からはアラン諸島とゴールウェイ湾、北はモームターク山地、トゥエルヴ・ベンズの山々、コネマラから南はループヘッドまでが眺望できるそうです
 
 

少し青空が見えてくると、断崖の縞模様が綺麗に見えます、アラン諸島までは見えません 
 
     
  こういう道(崖)を進みました、端まで1mもありません、
自己責任ですが、不注意者がいるとこういう道はもう通れなくなることでしょう
  これは駐車場の真ん中にあるモニュメントで、岩に鳥が数羽止まっています
右に行けばオブライアン塔、左は断崖の上へとの分かれ道が見えます、時間があれば両方行きたかったです
 
  バレン高原   
 
 
 
  モハーの断崖から、少し内陸に入りながら北上すると、摩訶不思議な地形が広がります、どこまでも続く石灰岩の丘陵です
まるでどこか別の惑星に降り立ったかのような光景で、バレンとはゲール語で、「石の多い場所」を意味し、石は水による浸食を受けやすい石灰岩で、洪積世に水板で凝固や溶解作用を起こした、さらに約2億 6000万年前に起こった地殻変動で海底から押し上げられて現在のように石灰岩が広がる光景となったようです
クロムウェルがこの地に侵攻した時「人をつるす木もなく、溺れさせる水もなく、生き埋めにする土もない」と拷問の方法を考えるのに途方に暮れたそうです
 
     
  石灰岩の隙間の土に咲く花の生命力は凄いです   タンポポもプリムラも負けずに咲いています   
 

これは「巨人のテーブル」といわれるドルメンです
ドルメンとは、太古の民族が自然石を立てて墓石などを作ることです
動植物も豊富で、5〜8月には特殊な薔薇など、地中海やアルプスなどでしか見られない植物が楽しめるそうです
内陸部に入るとこのように晴れてきました、川の側や海の側は天気が不安定です 
 
     
  確かに不思議な地形で、手前の土と全然違います   まるで、他の惑星にいるようです   
     
  モハーの断崖を眺めるクルーが中止になったので、その代わりとしてアーウィーの洞窟見学をすることになりました
巨人のテーブルから5km程北にあり,唯一一般公開されている洞窟です
   洞窟が形成され始めたのは何百万年も昔にさかのぼり、水分がアーウィー山の地下に浸み込み、溝が少しずつ広がってこのような洞窟が形成されました、それが現在も続けられ,、数本の水が溶かした鍾乳洞の棒がぶら下がっています  
     
  大きな山ひとつが石灰岩で出来ていて、この下にある鍾乳洞の洞窟の中に入ってきました   今夜の宿泊地・ゴールウェイの町に来ました   


   
 食事・その他      
  昼ごはん      
 
 
 
  マッシュルームの素揚げ、これは美味しかったです   煮物  
  ホテルにて      
 
     
  ここはリゾートホテルで景色も良く、本当にゆっくりしたい場所です、ホテルの夕飯を撮り忘れました(笑)   ホテルの正面と前庭のハリエニシダの花盛りが綺麗です、翌朝時間に余裕があるので、散歩をしました   
 
     
  ホテルの内庭で、海岸にまで散歩道が伸びていて、今日は快晴で気持ちがいいです   海岸から今日はアラン諸島が見えています
アラン諸島の見学が楽しみです 
 
 
     
  やはり5月は花の季節です、ハマカンザシの花です   これはエニシダに似た花の草花です   



 


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送