七日目 アルベロベッロ―マテーラ



 
 
   
 おとぎの国にでも迷い込んだような錯覚を起こす、とんがり屋根の白い可愛いお家が並びます、この家をトゥルッリと言います。
南イタリアのプッリャ州の町アルベロベッロにある2つの地区(アイア・ピッコラ地区とモンティ地区)が世界遺産登録地区(1996年)となっており、両地区に合わせて1500軒あまりのトゥルッリがあります。
イタリア語で「アルベロ(木)、ロッソ(美しい)という意味ですが、元々はラテン語で「アルボリ・ベッリ(戦いの森)」という名前でした。
歴史をたどれば、15世紀には既に数多くの石灰岩で作られた建物が並び、現在の特徴ある町並みの原型を形成していました。その後、モルタルを使わずにトゥルッリの家々を建てるようになり、今日に見られるすばらしい景観に繋がっています。

トゥルッリとは円錐形の屋根に白い壁のこの地方独特の建物です。
トゥルッリはモルタルを一切使わずに石を積み上げて作ることから”乾いた(a secco)”施工方法と言われています。このような特徴的な施工方法が生まれた背景には次のようないわれがあります。
17世紀にこの地方を治めていたジャンジローラモ・アックアヴィーヴァ領主はナポリ王に支払う住居税を何とか減らそうと画策。税金の査察使の目を免れるため、石を崩せば簡単に解体できるトゥルッリ以外の住居を作ることを禁じたのです。  
   
  アイア・ピッコラ地区

  小さな麦打ち場の意味で、この辺りには小作農民が集まって住んでいて、数戸で脱穀場を共有していました。
今も暮らしている地域です
 
         
 
土台も基礎もないので、玄関を開けるといきなり部屋だそうです。税金対策で、調査が来ると叩き壊してしまったということですから、いい迷惑の悪代官ですね。
  雨が降ると、壁の間に浸み込んで、ろ過して綺麗な水を地下の井戸に溜めて利用したとか、人間の知恵です。
三輪トラックとその可愛らしさが妙にマッチしています。
 
     
   
屋根の部分の天井の上は物置や、寝室として利用されたそうです。
煙突があるので生活感が感じられます
   こちらは家が繋がっている双子の家ですね、玄関が二つありますから、中は分かれているのかも知れません  
 
マルテロッタ広場

  ちょうど中央に当たる場所に広場があり、  
     
   
市場や教会、役所などがあります、多分この家の屋上に上がったのだと思いますが、見晴らしが素晴らしくモンティ地区が綺麗に見えました。(下の写真です)
   
アルベロベッロの町が、封建領主から独立した1797年、「自由の象徴」として、初めてモルタルを使って建てられたのがこの家です。(カーサダモーレ)
 
   


モンティ地区が一望できました
こんな可愛い絵本の中のようなおとぎの国が現実に広がるとは驚きです。
イギリスのロンドンにある石に茅葺の家が並ぶ美しい村々コッツウォルズも可愛いな〜と思いました
だから、きっと海外の人も日本の茅葺屋根の家を可愛いと感じるのだろうな〜と思っていたら、
この町(アルベロベッロ)と日本の白川郷とは姉妹都市だそうです、妙に納得です。
 
 
モンテイ地区


   
         
  上り坂になっていますが、両側は観光客用のおみせになっています。この頃から雨が降り出し、カメラ撮影もマメに豆に出来なくなります   迷路のように道が続きます  
         
   
店の入り口に「陽子のお店」と張り紙があり、日本人の声が聞こえたのか、店主の陽子さんが出て来て、お店の説明です。試食も出来るし割引もしているというので、帰りに寄りますと言って、律義に返りによってお買い物をしました
 
 これは別の店の内面ですが。
イタリアでは、中野陽子さんといい、”陽子”さんは活躍するようです。わが娘も名前はようこですが、漢字が違ったのでダメだったのでしょうか。(笑)イングリッシュガーデン好き。
 
 

トゥルッリが立ち並ぶ場所にたどり着きます。この地区は、土産物屋やレストラン、カフェ、バーなどが軒を連ねています。
屋根の上の小尖塔や模様を描くのも石灰を利用、古代の太陽神崇拝や信仰の象徴している。
手前二番目のハートに矢は、イエス・キリストが十字架に掛けられ、母マリアの傷ついた心を意味しているそうです。
 
   


サンタトニオン教会

1400以上ものトゥルッリが存在するアルベロベッロ唯一のトゥルッリでできたプーリア・ロマネスク様式の教会。1926年に旧市街に建てられ、ギリシャ十字型建築と呼ばれる縦横の長さが同じ十字型に、トゥルッリの屋根といったデザインが特徴。高さは21.5メートル。
 
   


二つの家が繋がった、双子の家
 
     
     




   
マテーラ

 
   


サッシ(石・岩を意味するサッソの複数形)は、マテーラにおいて洞窟住居を意味する。マテーラのあるグラヴィナ渓谷は石灰岩の侵食により形成され、渓谷にはこのサッシが何層にも重なって存在している。このサッシがいつ頃から作られたかは不明だが、8世紀から13世紀にかけて、東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えていたといわれている。マテーラ周囲からは、旧石器時代の出土品も発見されているため、かなり古くから人々が住んでいたと考えられている。



この辺りは昔は海で、後に海水が引いて凝灰岩のグラヴィナ渓谷が出来ました、それがこの写真です
先史時代からこの天然洞窟には人が住んでいました。右側がそうです、そこを大きく写した
写真が下です。

 
 
 
 
 
 渓谷の向こう側に、いくつもの洞窟の入り口が見えています  
自然洞窟がいくつも見えます。
一気に原始社会へプレイバックしたようです
 
 
 
 
   
洞窟住居の暮らしぶりがよく解る博物館になっています
その住居の見学です
  家畜小屋は部屋の一番奥。 寝室に置かれたベットの下では鶏を飼うため、ベットの足は異常に高くしてわざと隙間を多くつくりその下で飼われていた。
 
 

 
 
   
こちらは台所です、唯一の通気口は入り口ですから、入るとすぐに台何所があります、必要な道具が、掛けてあります。
   
機織りや生活に必要な器具も置かれています。
狭い中ですが、色んな工夫がされています。
 
   

サッシ地区はドゥオモを挟み、サッソ・バリサーノト、サッソ・カベオーソに分かれています。
サッソ・バリサーノは旧市街のドゥオモを越えたところにあり、密集したサッシの住居が不揃いに建てられています。
 
   


たぶんこちら側が、サッソ・カヴェオーソの方だと思います、サッソ・かヴェオーソはすり鉢状になった地形に、張りついているように広がっています。ということが良く解ります。
とにかく印象に深く残る、独特の光景でした。
  
 
 
   
サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会
そのカヴェオーソ地区にある洞窟教会は、17世紀に建てられました
   裏に回ると、その教会が洞窟なのが分かります。
中を見学しましたが、写真撮影は出来ませんでした
 
   
 
 
   
あんなに下ったり、上ったりしたのに、ここは唯一平坦でした。
   おそらくこの左側の建物が、国立ドメニコ・リドーラ博物館  
     
   
   
 
 
写真の右の建物が大聖堂かと思いましたが、違ったようです
どうも大聖堂(ドゥオモ)は取り損ねたようです
  こちらも教会です。  
 


サン・フランチェスコ・ダッシジ教会教会

サン・フランチェスコ広場にある、アンジュー・ゴシック様式で再建されました、正面の上にはマドンナ像が優しく微笑みかけて
います。

  
 
         
  マテーラー発アマルフィへ

   
     
 
   昨日、シチリア島の州都パレルモから大移動(640km)してきたのですが、今日はアルベロベッロとマテーラの世界遺産の見学を終え、今度は西海岸のアマルティまで山を越えて移動します。

17時20分、ガソリンスタンドで、WC休憩の後、ノンストップです

サレルノというところで、小さいバスに乗り換えて、アマルフィに向かいます。
海岸線の道路は狭くカーブが多いです。
道中「帰れソレント」や「サンタ・ルチア」は同地の歌ということで、懐かしいダークダックスのCDが掛かりました。
ツアーの年齢が高い?から、皆さん知っています。(笑)
 
     
     
   山間部は麦畑もありましたが、オリーブ畑が多いです。
   海側へ出ると天気は回復してきました。
今日一日天気が悪かったのですが、内陸気候なのでしょうか?
海に出ると、これまで同様に天気は良いようです。
 
     
 
19時30分ごろに、アマルフィ―の海岸に到着しました
夕暮れ時の海岸沿いの建物が見えます
  こちら、夕焼け空の海です。
明日の見学が楽しみです
 
       
   

     





 

食事・その他

  
 
 
昼食 

     
   
   
 
   これは、生ハムだったかしら?
   ハムです、5〜6人のテーブルに、色々とオードブル風に出ます  
 
 
 
   そこから、食べたいものを取ります
   キッシュみたいな感じです  
 
   
 
   チーズです(水牛のチーズだったかな??)
意外とさっぱりした味でした。
   デザートです
 
 
 
 
   レストランの入り口です、この近辺の畑の野菜が使われます
   農場が経営するレストランみたいな感じです。室内です。
 
 

夕食
 


     
 
 
 
   この旅行初のコーラーです
  前菜のトマトバジルパスタ
 
   
   
 
  エスカローペ(豚肉の煮込み)
   デザートのアイスクリーム
 
 
 
 
   町の通り
  ホテルの部屋
 
   
 
 
   ホテルアマルフィの入り口、こじんまりとした素敵なホテルです    夜の町  
   

     
         
         
 











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