4日目 フェズ→エルフード→メルズーガ

 
フェズ→エルフード 
     
 


一日かけてエルフードに向かいます、途中アトラス山脈を越えなければならないのですが、この山脈がモロッコを変化に富んだ国にしています、2000m級を超える高い山脈に地中海から流れてくる温暖な空気がぶつかり、山脈の手前に雨や雪を降らせます
現在4月ですが、アトラス山脈の上には雪があります、この雪解け水が川になり大西洋に面した街並がヨーロッパのように緑と花畑のある豊かな国にしている訳です
山脈を越える空気は乾燥しているので、その先は砂漠地帯になります、温暖で豊かな北側に対して、広大な乾燥した大地とオアシスのある南側をつくりだしているのがアトラス山脈です
今日は、フェズ→エルフード→メルズーガと進む間に、そこに見える景色は一変していきます


 
     
カサブランカに着いた日にフェズまで移動し、フェズに2連泊
だったので、これまでは楽でした
今日はアトラス山脈を越えて、砂漠の入り口、エルフードへ向かいます、約500km(9時間)の大移動となります(左図参照)エルフードで4WDに分散して乗り、砂漠に向います

モロッコを2分するアトラス山脈はアフリカ北西端、モロッコか
らアルジェリア、チュニジアにまたがる大山脈の総称です
長さは約2400kmで、最高峰はモロッコにあるトゥブカル山(4165m)、地質的には、その大部分はアルプスやヒマラヤの隆起と同時期にあたる第三紀初期の造山運動による褶曲山脈です、
アトラスの名は、ヨーロッパ人がここをギリシア神話のアトラスのすみかとみなして名づけたものです    
モロッコではアトラス山脈中最大のオート・アトラスを中心に,南西にアンティ・アトラス,北東にモワイアン(中部)アトラスがある

 
 
 
朝8時、グループの出発が重なり、ホテルロビーは大混乱でした、写真の標識で、左フェズ、右イフランとあり、私たちは右に進みま す
 
まだ緑が豊かで、オリーブの林が続きヨーロッパと同じような景色が続きます 
ところどころに白い花をつけたアーモンドの木を見かけました
 

イフレン


 
 
イフレンの町は標高1650mに位置し、モロッコのアルペンリゾートと呼ばれています
フランス人とスペイン人が開拓したリゾート地ということで、スイスのようなお金持ちの別荘や、王宮もあります、上の写真はおしゃれな郵便局です
モロッコがまだフランスの植民地だった1929年に保養地として開拓されたそうです、海棠の花も綺麗に咲いています
前国王ハッサム2世の時代,サウジアラビアと建設した名門私立大学「ハーウェイ大学」もあります
 
 
ヨーロッパ風な街並みで、郵便局の前のカフェでトイレタイムになりました 
そのカフェで、美味しいヤギのミルクを使ったカプチーノを注文しました
 
 
町の真ん中に、広々とした公園があり、そこに大きなライオンの像があり、皆さん記念撮影です
20世紀初めまで、ここにもライオンが住んでいたという記念だそうです
こちら豊かな水量の小川が流れ、まさにヨーロッパ風です
ピクニックでしょうか、散策の人が多いです
ここまで車で来るしかなく、車は中産階級 以上でないと持てないようです
 
 
インフレの町から少し行くと、アトラス杉の森(車窓より)があります
フェズのモスクの扉はこの杉に細工がしてありました 
さらに行くと、山の木が切られた、元スキー場の跡(車窓より)がありました、今は使われていないそうです、緑もこの辺はまだ豊かです 
 

ザード峠

 
 
峠のピーク、サード峠2178mで、その看板がありました
バスから降りると現地の土産売りの人がついてきます
遊牧民(ベルベル人)の住居草を食べると羊たちで、夏はここで冬は 1〜2mの雪が積もるので砂漠へ移動するそうです
 

ホテルにてランチ

 
 
 
この辺では一軒のホテルでHOTELTADDARTでランチです
そのホテルの前から、雄大な景色が見えます
これから越えていくアトラス山脈で山頂に雪が見えます
 
 
最初にポタージュのスープがあり、次がマスのグリルです
デザートはプリンです
 
 
こちらはホテルの置物ですが、岩の間にある三葉虫、アンモナイトは本物で、500万年ほど前は、この辺はまだ海だったので化石が採れるそうです
またこの町はリンゴが獲れる町でもあり、回転式の交差点 の中央に大きな赤いリンゴのモニュメントがありました(車窓より)
 

ズィズ渓谷

 
 
車窓より、こちら南側で、よく見かける涸れ川です
窓に紫外線除けのフィルムがかかっているので緑っぽく見えますが茶色です
こちらも川にかかる橋の上を通過していますが、涸れています(車窓より)
 
 

  
 
 
ようやく水の流れる川に遭遇しました、ズィズ川で、周りは岩の渓谷です 、バスから降りて写真を撮ったので、本当の岩の色です、岩ばかりのこの光景は「モロッコのグランドキャニオン」と言われているそうです
 
 
車窓からですが、素晴らしいコバルトブルーの色で、これが ズィズ川を堰き止めて造ったハッサン アッターヒールダムです
ハッサン2世はモロッコにダムを25箇所も造ったとか、それで砂漠でも暮らしていけるようになったそうです
砂漠の真中でサッカーに興じています、たびたび見かける光景ですが、ここは観客も多いですから試合かも知れません
見渡す限りどこにも家は見えないのですが、どこから来るのでしょうか、車が3台と自転車、それもブレーキの無い自転車っを乗り回しています、後は徒歩でしょうか
 
 

 
どこにも町や家も見当たらないはずです、渓谷の中に町があるのです、私たちのバスははるか上の道を走っています
ズィズ川に沿ってナツメヤシの木々が茂り、オアシスとなり、少しの畑もありました、貴重な土地ですから、サッカー場は砂漠の真ん中にあるのです
 
 
川の水の傍にまず畑、そしてナツメヤシの林、山沿いに日干し煉瓦の家々があります 
ナツメヤシの収穫は10月〜12月ですが、ここは乾燥しているので1年間常温で保存がきくそうです
砂漠の薔薇」といい、水に溶けたミネラルが結晶した、いわば砂漠の水と砂の結晶です
カラカラの砂漠の、かつて水が存在した場所に見つかるのですが、なぜこのような形に結晶されるのかは、実は謎とか
 
 
アンモナイト、三葉虫の化石です
3〜5億年前は海だったとか、地球創設のメルヘンを感じさせてくれます
貴重な化石が、山からごろごろ産出という感じです
こちらはこちらはアンモナイトが岩に入ったまま磨きを掛けて、つるつるにしてあります
孫のお土産に買いたいのですが、露天は現地通貨なので、大きなお店でドルで買うつもりでした
 
 

マディード・クサル(カスバ)

   



クサールとは、要塞化した集落(カスバ)のことを指します
この辺りはサウジアラビアやイエメンより移住してきたアラブ人が多く住み、この中だけで約1200人以上の人がいるとのことです
 
 
中に入ると、古い建物が多く、こちらはかつて使われていた井戸です、家も建築中のように雑然としていて、回りが散らかっています
クサールの中はとても1200人以上も暮らしているとは思えない静けさで、見かけるのは子供たちばかりで、ロバに乗って何かを運んだり、リヤカーでやはり仕事をしていました 
 
 
 
子供たちが、ペンやお菓子とかを欲しいとついてきます
 
門の前で、大人たちが馬車に乗りあって出掛けていました、労働でもあるのでしょうか、まだ暮らしぶりは貧しいです 
 



 
エルフード→メルズーカ
     
 
エルフードのホテルに荷物を預け、1泊分の荷物だけを持ち、3台の4WDに分乗します、私たちは3台目の車でした
メルズーカに向けて出発です
メルズーカはエルフードから50km程離れた砂のなかに埋もれるようにある小さな村です
前2台の4WDが砂煙を上げて走って行きます
サハラとはアラビア語で「荒れた土地」「乾いた地」という意味で、まさにサハラ砂漠とは、砂漠砂漠と重ねているのと同じです
最近は観光客も増え、道の整備をしているそうです
 
 
ちょうど来る時の飛行機で、赤ちゃんを連れた若い日本女性がいました、まだ首が座ったばかりの感じですから、2か月ぐらいの赤ちゃんで、里帰りからの一人旅ということです
行き先がメルズーカでカサブランカに現地人の夫が迎えに来てくれている、という話でしたが、そんな遠いところへ手の掛かる小さな赤ちゃんを連れてで驚きました
日本で出産しての帰りということでしょうが、女性は強いですね、さらに母は強しです 
砂漠が見えてきました、私たちが乗った運転手さんは、一番後ろでも、同じ道を走らず、前の車と並行して走るのですが、道なき道をS字型に前の車を横切ったり、大きくバウンドしたり、車体を道にぶつけたりと、中々派手な運転で、これが4WDの乗り方と言われれば、その気分は十二分に出ますが、スリル満点でした
きっと若い運転手なんだろうと想像していました
 
 
左手側に赤いサハラ砂漠の大丘陵が見え、感動しました
長い長い車(自分たち)の影が映り、人っ子一人いません
その荒れた土地、サハラ砂漠で日没です
大自然の神秘を感じます
 

オーベルジュ・トンプクトゥ泊


 
 



メルズーガにあるホテル群の中でも先端のほうにある、カスバ・オテル・トンプクトゥというホテルで、今回のツアーの目玉ですし
、旅行本にも「砂漠とは思えない快適さ」と書いてありました
土レンガ色のカスバ風ホテルの中は、モロッコ風インテリアで統一されている上、エアコンやシャワー完備の高級ホテルとあります
夕食後、ここで見た満天の星空が忘れられません 写真に撮れなかったのが残念です
砂漠の夜空の星の数がそれは見事に星屑のごとく散りばめられていました
空気が澄んでいるのでキラキラと輝き、日本では視力が悪く、ボケて見える私の目にも、くっきりと光り輝いて見え、ため息が出るぐらい美しい星空でした 皆で星に願いをと「また旅行に来れますように」「若々しく居れますように」とつぶやきました
 
 
たしかにカスバ風構えのホテルです、民族衣装の方もいます 、降りた時に運転手さんを見たら一番年配の方でした、腕を見せたいのかしら?
若い人の方が真面目ですよね
こういう車をみると、「パリーダカ(−ル)」を連想しますが、サハラ砂漠の治安が悪く、1999年に終了になり、今は南米を走っています
ここへ来る車はすべて4WDでした
 
 
落ち着いたロビーです 
中庭に、ベルベル人のテントを模した展示があります
 
 
広々とした客室で、3人で泊まれます 、ロッジ風ですが、これがモロッコ風?インテリアはモロッコ調です
寝室の前に同じぐらいの大きさの部屋があり、右側がシャワー室、左側がトイレになっています、無駄に広い?
 
 
夕飯は食堂で、バイキングです
夕食後、ベルベル人の演奏で夜を楽しみました
 


 



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