Avila


  アビラ城塞都市(世界遺産)


セゴビア市内観光のあと、マドリッドに戻りレストランで昼食をとりました。
その後、私たちは夕飯付きオプショナルツアーを選んでいたので、アビラの観光に出掛けました。

城壁に囲まれた町アビラは標高1128m、人口約4万6000人で、グレドス山脈の北に位置します。
カスティーリャ・レオン州、アビラ県の県都で、スペインの県都の中でも一番標高が高く冬は雪が降り厳しいそうです。
旧市街全体を城壁が囲む「石の町」といわれ、中世の城塞都市の様子が今なお残されています。
突然荒野の中に城壁が見えてきた時には、まるで絵葉書でも見ている気がしました。(笑)

絵葉書のようです

草原に石壁が映えます
アビラは「アビラ旧市街と市壁外の教会群」として1985年に世界遺産に登録されました。
セゴビアの街同様に城壁は花崗岩で造られ、88の胸壁と9つの門があるそうです。
バスで城壁の周りを少し回り、アルカサル門から中に入りました。

アビラの城壁は11世紀に、イスラム教徒から町を取り戻した後11世紀から9年かかり防備のために造られたとされています。
この城壁には多くの区間で、ローマ時代や西ゴート族の遺跡等で存在していた石碑や城壁が再利用されているそうです。

アルカサル門
アビラは聖女テレサ・デ・へススが生まれ育った土地として、カトリックにとってはなじみ深い街で、城壁の内外には聖女にゆかりの教会や修道院が点在します。
アビラの聖女テレサとはスペインローマ・カトリック教会の神秘家で、修道院改革に尽くした人です。
テレサはスペインのほとんどすべての地方を訪問し、多くの改革修道院を建て、迫害ともたたかい、男子修道院も創立します。
彼女の著作における神秘主義思想は後世の多くの神学者に大きな影響を与えたとされています。
そういえば、セゴビアのカテドラルもテレサ信仰の教会でした。

近くで見る城壁

聖テレサの像
 カテドラル(世界遺産)

ゴシック様式のカテドラル

正面ファザード

細かい彫刻
カテドラルの見学です。
13〜4世紀に建てられたカスティーリャ・レオン州初のゴシック様式のカテドラルです。
このカテドラルは聖堂の後陣が城壁とつながっていますので、ぐるっと回ることはできません。
館内には多くの彫刻や絵画があり、また1571年にファン・デ・アルフェが制作した銀の聖体容器があります。
その後陣が丸く要塞のようになっているのですが、その部分が膨らんで大きな半円になっているところです。(左下の写真)

一体となっているカテドラルと城壁

こちらはロマネスク様式の教会
城壁は幅があり、階段がついていて上に上がり、幅が3mもありぐるっと歩きまわることが出来るそうです。

城壁に上がる階段

アビラ博物館
右上の写真はアビラ博物館かと思われます。
左下の写真はサン・ビセンテ門とその先に見えるサン・ビセンテ教会

サン・ビセンテ門門

サン・ビセンテ教会
最後に写真スポットでクアトロ・ポステルの4本の柱と十字架のある見晴台で、一番上の長い写真と下の写真を撮りました。
中央にカセドラルの塔が見えています、手前には、ラベンダーが咲き乱れています。
中世のままの景色を堪能することが出来ました。

adios Avila



  食事・その他
 イベリコ豚の生ハム

生ハム
スペインのアンダルシア地方に来てから、レストランや店頭で、こういう光景をたくさん見てきました。
イベリコ豚の後ろ足のもも肉です。
一つ一つに小さい三角形のものがあるのは、脂受けです。2年ほど熟成されたものが並びます。

イベリコ豚とはスペイン西部地方のみで飼育されているイベリア種のスペイン原産の黒豚のことです。
イベリコ豚の特徴である赤身の濃厚さと脂の芳醇さは最高級ということです。
それが、さらに餌によって3段階に分けられているそうで、
・べジョータ(ドングリ)  ・レセボ(餌を補う)  ・ビエンソ(飼料)
このべジョータにするには、1頭のイベリコ豚に約1トン以上のドングリと、2〜3ヘクタールのコルク樫の森が必要だそうです。(ただコルク樫の原生林はスペインの国土の4.5%だけです)
ドングリのオレイン酸で、脂質がさらりとしているそうです。

ですからイベリコ豚の生ハムは牛肉かと思うほど赤色で、芳醇で、脂質が口の中で溶けてしまい、どれだけでも頂けます。(笑)

昼食・出ました!スペイン名物パエリアです

取り分ける前にパエリアの全体を見せてくれました

一人分です
夕飯
        
    トマト系スープ                     サラダ                            魚介類の煮込み料理

  スペインの光景

最近の風車が山並み沿って無数にあります

草原に見えますが表層部分に草が生えているだけで荒地です


ホテルの部屋

せっかくリアル・マドリッドの常宿というホテルMIRASIERRA SUITESに泊まっていますので、ホテルの紹介です。
この頃はリアルマドリッドにベッカムがいたころで、イギリス旅行をしたときはまだイギリスに居ました、今はアメリカです。
日曜日にはリアル・マドリッドの試合があって、街中が盛り上がっていました。
この時点でレアル・マドリッド1位、バルサ2位、セビージャ3位で、レアルとバルサは勝ち点差なし、セビージャ2ポイント差で、この日の試合は、レアルがベッカムの活躍でデポルティーボに勝ったようです。
でも、この日はレアル・マドリッドの選手は泊まっていませんでした・・・(いつの話のことかしら?)
でも、部屋は広くて落ち着いた雰囲気で、2泊分リッチな気分で楽しめました。(笑)

ツインべット

キッチンが付いています

もちろんテーブルの向こうにソファもあります

ソファの前のパソコンデスクから街の景色が見えます
首都マドリッドに来ているのに、マドリッドの写真が何故こんなに少ないのかと不思議に思いましたが、本日の午後が自由行動になっていたわけです。
私たちはここまで来ているので、つまり日数の短いツアーではセゴビア方面、ましてアビラは予定に入らないことが多いようですので、この機会に近くのアビラ観光を選びました。
自由行動の方はマドリッド観光をされたようです。


本日の世界遺産は、「セゴビア旧市街と水道橋」と「アビラ旧市街と市壁外の教会群」の二つです。
この旅行中世界遺産を訪れた数は、全部でちょうど十となりました。




  帰国
9日目の帰国の飛行機はマドリッド発12:30分ですから、ホテルでけっこうゆっくりすることが出来きました。
ホテルの周りを散策しました。

今日もきれいな青空です。

マドリッド空港は新しい建物で、自然光を入れて明るい感じです。

イベリア空港で赤と黄色がメインカラーになっているのは、やはりスペイン国旗を意識しているのでしょう。
空港の鉄骨(パイプ)も赤と黄色に塗られていました。(下)

マドリッド空港が見えてきました

イベリア空港

入場がはじまりました
マドリッド発ロンドン、2時間30分、時差1時間です。
あいかわらず、ロンドンのヒースロー空港に着くと、外は雨模様でした・・・
ロンドン発15:45分、ブリティシュ・エアウェイズで機中泊、翌朝10日、成田11:10分着の予定です。
日本に近づくと、機内食に和食が出ました。(笑)

雨のヒースロー空港とブリティシュ・エアウェイズ

機内食

たくさんの思い出とよい旅を Gracias Adios!!





あとがき

長文を読んでいただき、ありがとうございます。
あい変らずといいますか、さらに長編になってしまいました。(笑)
なにごともはじめが肝心といいますから、バルセロナで3ページを使ってしまったのが失敗だったと思います。
後は右にならへで、どんどんページ数が増ることになってしまいました。
ただスペインは地域によって、歴史や特徴が違うので、同じくくりで二つの地域を語ることが出来ず、その地域の特徴的な写真を展覧会のように並べて、独立させることにしました。
たくさんの写真が日の目を見ることができました。(笑)
また10の世界遺産に直に触れることができ、良い思い出となりました。



参考資料:地球の歩き方・スペイン ダイヤモンド社
      :まっぷるスペイン      昭文社
      :参加旅行パンフ類     阪急交通社                
      :Wikipedia                           2008、8、8 完




                                                                     

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