マドリッドで昼食後、王家の離宮のアランフェスへ行きました。
マドリッドから南へ約47km、タホ川のほとりにあり、標高489m、人口4万人余りで、かつての王家の保養地です。
荒地が多いカスティーリャ地方では、この地は珍しく豊かな緑に覆われています。
この豊かな緑の街全部が王家の離宮という雰囲気で、豊かな自然とロマンチックな街並みが世界遺産になっています。
また宮殿の装飾や美術品、庭園も素晴らしいそうです。
ホアキン・ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」はあまりにも有名です。
クラッシック・ギター協奏曲で、哀愁を帯びた美しい旋律が耳に残ります。またこの第2楽章はポピュラー・クラシックとして編曲されるなど広く知れわたっています。(「恋のアランフェス」「我が心のアランフェス」などの名でも親しまれています。)
また、イチゴ、メロン、アスパラが名産品です。 |
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スペインのカスティーリャのメセタ高原をバスで走っていると、赤土や、岩の固まりを見かけても、林や森というのを見かけることはありませんでした。 このタホ川沿いは林や豊かな緑があることに感激です。
そこで、左写真のように木々が見えると、そこに王宮が見えてきます。
上のアランフェスの地図のようにタホ川に囲まれた緑地が右から農夫の家、王子の庭園、鳥の庭園と名づけられています。
とにかく広すぎるので、観光用のかわいい乗り物「チキントレイン」が走っています。
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私たちはまた残念なことに、この日はスペインの総選挙の日で、「本日は急遽休館」とのことで、王宮の館内見学が出来なくなりました。
まあ郷に入れば郷に従えです・・・、というか仕方ありません、宮殿の外観と庭園の見学だけ行いました。
「どこにもない」というメスキータの見学中止ほどのショックは受けませんでした。(笑)
こちらはスペインハプスブルグ家の離宮で、オーストリアやベルギーでも、多くのハプスブル家の離宮を見てきました、きっと贅を尽くした豪華さだと思います。
とにかくヨーロッパに来て、その影響の大きさに驚くのは、まずローマ帝国とハプスブルグ家で、その勢力の大きさというか、さすが大帝国ということです。
ドイツの田舎を走っていて、大きなまっすぐな一本道の道路に驚き、どこへまで行くのですか?と尋ねると、「ローマですよ。」と返ってきます。
まさに「すべての道はローマに通ず」なんですね、ヨーロッパのあらゆる地域がそうです。
スペインのトレドもかつてはローマの街でした・・・
そして、田舎で風光明媚な場所に、城が離宮がかと思えば、ハプスブル家のものというのが多いです。
日本と違って陸続きの大陸での影響は大きいようです。
後はナポレオンやナチス等の戦争の影響が大きいようです。
やはりスペインではレコンキスタですね。 |
アランフェス宮殿 |
上の写真ですが、広すぎて王宮の両翼の端まで入れて写真が撮れません、どこまで下ればいいのでしょうか?
見学に、置いて行かれそうになるので、この辺でパチりです。(笑)
王宮の南翼の外側へ回り込み、サン・アントニオ広場です。左下。
その脇に、王宮へ通じる回廊があります。 |
宮殿の横のサン・アントニオ広場 |
宮殿脇に続く長い回廊 |
右下は建物の両脇にある中庭で、左下はちょうど王宮の裏になり、イギリス式庭園が広がります。 |
中庭 |
東側のイギリス式庭園 |
下はタホ川を利用して水路を造り、中央に島を造り「島の庭園」と呼ばれています。 |
島の庭園に繋がる水路 |
こちらは水量の多いタホ川とその水辺で遊ぶ水鳥たちです。
上側は川沿いの遊歩道になっています。 |
タホ川の水鳥 |
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鳥の庭園 |
庭園内の並木 |
とにかく豊かな緑に癒されます、また並木道も本当に素晴らしいです。
王宮内の見学は出来ませんでしたが、この中にアラブの間というのがあり、それはアルハンブラ宮殿の中で一番美しい部屋といわれる「二姉妹の間」をコピーした部屋で、鍾乳洞の天井に、彩色や装飾を凝らした素晴らしい部屋になっているそうです。
やっぱり世界遺産ですから見たかったですね、残念です。 |
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