アンダルシア州コルドバへ
セビリアで昼食をとり、バスでイスラム世界の中心として栄えた町コルドバへと向かいました。
セビリアはグアダルキビル川の港町でしたが、そのグアダルキビル川の上流に位置するコルドバは学問都市として繁栄しました。
標高123m、人口約30万人の町で、車窓からは畑が見えますが、小麦とオリーブ畑のようです。

紀元前ローマ帝国によって建設されたコルドバは多くのギリシャ・ローマの文献がアラビア語によって伝えられ、モスクの中には、スペインで最初のマドラサ(学院)がありました。10世紀、イスラム教カリフ王国の時代に全盛期を迎え、当時の人口は100万人近くに達し市内には300ものイスラム寺院があったそうです。
40万冊の蔵書に、多くの知識人も輩出しました。

メスキータの外壁

メスキータの外壁
もう絶対見たいと思っていたメスキータ(イスラム寺院のこと)ですが、なんとこの日は今夜から始まる花祭りの準備ということで、午後から閉館となってしまいました。
ここまで来て、外壁をぐるりと歩き、見つめ、指を加えているだけで飴を取り上げられて泣くことも出来ない赤子状態です。(笑)
ですから、上のあの独特のアーチの写真は買ってきた絵葉書です。
850本の大理石の柱、その上のアーチの赤と白とは塗り分けられているのではなく、赤い石と白い石を積み上げて作られたなんとも神秘的で幻想的な世界です。
是非とも自分の足で立ち、何かを感じてみたいと思って来ましたが、とても残念です。
私が見たのは外壁ばかりで、あとは絵葉書で知るだけです。(笑)
左上の写真だけでも、何世紀も時代が戻った空間にいるような気がしました、ゆっくりと時も流れている感じがします。
入り口の上にアーチ型で、赤いレンガが積まれています、そこから中の「円柱のアーチ」の想像をたくましくして・・・(笑)
 メスキータ(世界遺産)

 
メスキータの全景
イスラム勢力がイベリコ半島を制圧し、785年、後ウマイヤ王朝を開いたアブデラマン1世によって建てられ、バグダッドに負けない新首都にふさわしいモスクということで、増築が重ねられ2万5千人を収容する大モスクが完成します。
手前の塔がミナレットと呼ばれる尖塔で、オレンジの中庭があります。
ちょうど門の隙間が開いていたので、私たちは覗き見し、このオレンジの庭越しに建物を見ることが出来ました。
もっとも内部の大理石の上の赤白の石のアーチ群を見ることは出来ませんでした。
レコンキスタにより、13世紀にはキリスト教聖堂に転用、16世紀(240年かかり)には内部にカテドラルが建立され現在のような複雑な構造になったとされます。(様式もゴシック、ルネッサンス、ハロックと移り変わり)
真んなかに高く位置するのがカテドラルのようですね、典型的なムデハル様式です。
メスキータの向こうに流れるのが、グアダルキビル川です。

ミナレット

入口の門は独特のアーチ型



  ユダヤ人街と花の小径(世界遺産)
メスキータの北側にユダヤ人街があります。
白壁の家と細い小径が迷路のようで、セビりアのサンタクルス=ユダヤ人街ととても似ています。
こちらもレコンキスタの終了した1492年に、カトリック両王によりユダヤ人に追放令が出され、この町からユダヤ人は姿を消します。
執拗な追放に、国外に逃れた人が多かったようです。
その後の町並みが残り、一部はレストランや土産物店として使われています。
小径ごとに趣があります。

細い道

カフェになっています

鉄の格子や看板が合います

白壁に緑と花が映えます


アルモドーバルの門
アルモドーバルの門はかつての城壁のあとで、その近くにユダヤの教会(シナゴーク)がありました。
今は病院として使われているそうです。
レコンキスタ(キリスト教徒への再生)が起こるまで、この町はイスラム教徒の町として栄え、白壁に黒い鉄格子、各家には中庭(パテイオ)を配し、家々による個性的な噴水や花を配した庭造りを行い・・・、という風に文化が発達していました。
そこへ入り込んだキリスト教徒は排他的にイスラム教徒を追い出し、美しく出来上がった町に移り住んだということです。

メスキータに関してですが、よく引用されるカルロス5世の言葉があります。
レコンキスタ後、カルロス5世も大聖堂の建設に賛成したのですが、たまたま現場を通りかかり、「円柱の森」が破壊されたのを見て「世界のどこにでもあるものを造るために、どこにも無いものを壊した」と嘆いたそうです。
イスラム文化をすべて拭い去ることはできなかったということでしょう、またそれだけ高度な文化があったことを意味しているということだと思います。
 
幾何学模様

イスラエル風の細工です

ダビデの星の絵皿等が飾ってありました

手の形の呼び鈴


ゼラニュームの花はこれから大きくなりそうです

観光客も多い

井戸もあります
マイモデス(ユダヤ人)の銅像

医者であり、神学者哲学者でもあった

学者の石像



メスキータのミナレットが見えます
上の写真は旅行雑誌でも良く見かける写真と同じ構図で撮ってみました。
小径の先に、メスキータの尖塔・ミナレットが見えて、コルドバらしい景色です
またイスラムの名残として、家には必ず中庭(パティオ)があり、鉄格子越しに見えるとりどりの花や装飾が見事でした。
この地域もコルドバ歴史地区として、1984年と、1994年に、世界文化遺産に指定されました。

メスキータ前に教会

これは祭壇?


  食事・他
昼食
     
  ピーマンの肉詰め                     プリン 
夕食
     
  フルーツワイン                           アーモンドの白スープ              サラダ (凄い量)            
このフルーツを漬け込んだワインの名前を忘れましたが、甘くて飲みやすかったです。
女性ばかりのテーブルだったので、ボトルで頼み、みんなで分けて飲みました。
この日はメスキータの見学が出来なかったので、ショックだったのでしょうか?メインディナーの写真を撮り忘れました!!(笑)
まったく思い出せません、添乗員さんのメモにチキンとありました。(笑)
ホテルの部屋もシンプルで、イスラム調の雰囲気です。 これは春祭りのポスターでしょうか?
今夜の花祭りに、フラメンコスタイルで参加の親子連れに逢いました、写真をお願いすると、お母さん達は大喜びで、「どうぞどうぞ」という感じで、また子供達にも「笑って、こっち向いて、にっこり」とでもいう風に言葉を掛けてくれます。
子供達は、外国のおばさんと一緒なんて(自分の姿は消しましたが)と、緊張した面持ちで笑顔が出ません。
でも、ポーズを決めてくれて、可愛いですね。(笑)
フラメンコダンスで登場でしょうね・・・、夜遅くまで花火の音が聞こえていました。




本日の世界遺産は、セリビアの「カテドラル、アルカサル、インディアス古文書館」とコルドバの「コルドバ歴史地区」の2つです。
これまでの合計は6箇所です。




                                                                     

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