メスキータの北側にユダヤ人街があります。
白壁の家と細い小径が迷路のようで、セビりアのサンタクルス=ユダヤ人街ととても似ています。
こちらもレコンキスタの終了した1492年に、カトリック両王によりユダヤ人に追放令が出され、この町からユダヤ人は姿を消します。
執拗な追放に、国外に逃れた人が多かったようです。
その後の町並みが残り、一部はレストランや土産物店として使われています。
小径ごとに趣があります。 |
細い道 |
カフェになっています |
鉄の格子や看板が合います |
白壁に緑と花が映えます |
アルモドーバルの門 |
アルモドーバルの門はかつての城壁のあとで、その近くにユダヤの教会(シナゴーク)がありました。
今は病院として使われているそうです。
レコンキスタ(キリスト教徒への再生)が起こるまで、この町はイスラム教徒の町として栄え、白壁に黒い鉄格子、各家には中庭(パテイオ)を配し、家々による個性的な噴水や花を配した庭造りを行い・・・、という風に文化が発達していました。
そこへ入り込んだキリスト教徒は排他的にイスラム教徒を追い出し、美しく出来上がった町に移り住んだということです。
メスキータに関してですが、よく引用されるカルロス5世の言葉があります。
レコンキスタ後、カルロス5世も大聖堂の建設に賛成したのですが、たまたま現場を通りかかり、「円柱の森」が破壊されたのを見て「世界のどこにでもあるものを造るために、どこにも無いものを壊した」と嘆いたそうです。
イスラム文化をすべて拭い去ることはできなかったということでしょう、またそれだけ高度な文化があったことを意味しているということだと思います。 |
幾何学模様 |
イスラエル風の細工です |
ダビデの星の絵皿等が飾ってありました |
手の形の呼び鈴 |
ゼラニュームの花はこれから大きくなりそうです |
観光客も多い |
井戸もあります |
マイモデス(ユダヤ人)の銅像
医者であり、神学者哲学者でもあった
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学者の石像 |
メスキータのミナレットが見えます |
上の写真は旅行雑誌でも良く見かける写真と同じ構図で撮ってみました。
小径の先に、メスキータの尖塔・ミナレットが見えて、コルドバらしい景色です
またイスラムの名残として、家には必ず中庭(パティオ)があり、鉄格子越しに見えるとりどりの花や装飾が見事でした。
この地域もコルドバ歴史地区として、1984年と、1994年に、世界文化遺産に指定されました。
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メスキータ前に教会 |
これは祭壇? |
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