La mancha

  カスティーリャ・ラ・マンチャ州
 スペインへ来て、バルセロナ(カタルーニャ州)からアンダルシア州と見学し、右の州地図でも分かるように、地中海沿いに、またスペイン南部の位置にいました。
今日からはスペイン中部へと入ります。

カスティーリャとはスペイン語のCastill=城からきていて、レコンキスタ(国土回復運動)で、イスラム教徒に対抗して城(カスティーリョ)が数多く建てられたため、「カスティーリャ」の名が付いたとされます。
そのかつてのカスティーリャ王国とはアンダルシア州の上の黄緑色のカスティーリャ・ラ・マンチャ州、その中に入っている薄ピンクが色がマドリッド州、その上の水色の地域がカスティーリャ・レオン州と、スペインの大きな地域を占めていました。
このカスティーリャ地方の言語を元にして広まったものがスペイン語です。
ただ「カタルーニァ語」などと区別して「カスティーリャ語」とも呼ばれています。
この地域はスペイの70%を占めているのメセタ平原の上にあり、メセタとはスペイン語でテーブルという言葉から来ているそうで、どこまでも続く赤土の高原地帯です。
また「マンチャ」というのはアラビア語で「乾いた土地」ということで、雨の少ない地域です。

オリーブ畑

羊の群れ
朝8時半ごろコルドバを発って3時間30分のバスツアーで、一面に広がる赤土の台地に、低木のブドウ畑やオリーブ畑が広がります。(写真左上)
またこの地はサフランの産地でもあるそうです。
右上の写真は羊が群れています。
ラ・マンチャといえば「ドン・キホーテ」の舞台となった地です。
1605年ミゲル・デ・セルバンテスによって、その前編が書き上げられ、後編は1615年に書き上げられました。
今なお本も、舞台等々と高い人気があります。
「主人公・アロンソ・キハーナはラ・マンチャのとある村に住む郷士であったが、騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなり、遍歴の騎士として世の中の不正を正すために旅に出る。」物語です。
ラ・マンチャに風車が登場したのは16世紀の中頃のことだそうです。

先に、レストランLA BLANQUILIAで昼食です。(下の写真)

レストランの入り口

槍を持ったドン・キ・キホーテ(人形)

壁にドン・キ・ホーテとサンチョ

オレンジの木と中庭
私たちはトレド県のコンスエグラに来ています。
畑の中の一軒屋という感じで、見回しても何もないところにレストランがあります。
上の写真のように、白壁に青い淵と、スペインの陶器の色合いのようなレストランで、オレンジの木が植えられ、壁にはドン・キ・ホーテとサンチョの絵が描かれていました、まさにラ・マンチャに来たとわくわくします。

「ドン・キホーテがやせ馬ロシナンテにまたがり、サンチョ・パンサと3〜40基の風車に出くわし、ドン・キホーテはそれを巨人だと思いこみ、全速力で突撃し、吹き飛ばされて野原を転がった。サンチョの指摘に対し、ドン・キホーテは自分を妬む魔法使いが、巨人を風車に変えてしまったのだと言い張り、なおも旅を続けた」
この文面の風車は私たちが行くコンスエグラの風車ではなく、カンポ・デ・クリプターナーの風車というのが定説になっています。
そこは、ドン・キホーテのように想像をたくましくして、頭に描いてみたいと思います。(笑)

井戸

赤土のオリーブ畑
食後、レストランの前にある井戸の写真を撮りました。
まわりは見渡す限りのオリーブ畑です、「乾いた大地」ということですから、水は貴重でしょう。
ところが私たちがグラナダやミハスにいた頃でしょう、2〜3日前にこの地に大雨が降り、洪水のように畑が水に浸ったそうです。
その頃なら、この辺も水浸しで歩くことも出来なかったと言われました。
今まで地中海側は晴天でしたから、地域差があると感じましたが、その時でなくて良かったと思いました。



丘の上の風車と城

そのドン・キ・ホーテが巨人と見間違えてたたかう風車の見学まであと少しです。
まだはるか向こうですが、丘の上に見えてきました、11基の風車と、城です。(左に7基、右に4基あります)
この目で確かに捉えました、しかしそれにしても「乾いた大地」というのですが、空模様が怪しいです。

大雨

雷鳴と雨
丘に登るにしたがって、雷鳴と雨風が凄いです、叩きつける様です・・・風車があるからには風の強いところではあるのでしょう。
町並みも色合いがさっぱりわかりません、もうすぐなのに、ついていません。


風車
これはバス中から見るだけかと思いましたら、到着した頃に小降りになってきました、ラッキーです。
バスから降りて、風車の見学です。
羽の後ろの大きなしっぽのような棒は、これで風車の向きを風に合わせて変えるためのものです。
ですから、この黒い屋根はその棒で動き、羽が風を受けやすい方向にまわります、もちろん羽には布をつけます。

木車

轢いた粉を入れた桶
階段を上り、屋根の下の小窓から外の景色が見渡せます。
大きな木作りの回転盤があり、この回転で小麦をひいて粉にします、もちろん今は使用されていません、見学用です。
 
風車と城
すっかり想像をたくましくして、ドン・キ・ホーテのたたかい振りを想像することができました。(笑)

そしてスペイン旅行に行った後ですが、何十年ぶりかで、松本幸四郎さんと娘さんの松たか子さんの「ラ・マンチャの男」を観劇する機会がありました。
もう以前に観た時の記憶が薄れているので、比べることは出来ませんでしたが、「見果てぬ夢」など好きな歌があるのと、実際この目で見たラ・マンチャの地を思い出しながら、楽しむことが出来ました。

旧市街
丘の上からの眺めた旧市街地です、町の人口は1万人ぐらいです。


  昼食  
レストランの中です。

レストラン内

桑の実
レストラン前の木に実が・・・桑の実でした。
        
スペイン名物ガスパッチョ(冷たいトマトのスープ)・豚の頬肉                     デザート

ラ・マンチャ仕様・・・




                                                                     

Barcelona   Granada   Mijas   Sevilla   Cordoba   La Mancha   Madrid   Malaga   Segovia
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送