砂袋で実験です |
模型を作りながら |
また、聖堂の地下部分は博物館になっていて、模型や設計図等が展示されていました。
左上の写真は砂袋を紐に下げて、自然の線を描き出し、これを逆さに立てた状態が、この塔の姿になったそうです。
この曲線をはじき出すのに10年掛かったと言われます
右上は建設作業中の様子も見学することが出来ますが、人力に寄る仕事で、日本のビル建築とは違い、ゆっくりとした作業の印象を受けました。
作業員もボランティアの集まりで、国籍も様々だそうです。
この建設資金も信者からの寄付と教会拝観料のみの浄財で賄われ、これまでもしばし資金難で建設が停止したそうです。
私達の入場料も役に立っていると思うと嬉しかったです。
また最近は観光客が増加で収入が増えたため、仕上がりも若干早くなるのではと、言われています。(笑)
左下はファザードの模型で、右下は図面です。 |
模型 |
設計図 |
教会内部の模型 |
ガウディを模した彫刻 |
「受難の門」 |
「受難の門」の彫刻 |
こちらは西側に位置する”受難の門”です。
”生誕の門”の自然の曲線と比べ、こちらは直線や直線的な面が多く使われ、まったく印象が違うのはキリストの受難を表しているからだそうです。
左下、入り口の中央の柱にキリストは捉えられ、右上ではキリストは十字架に磔になっています。
そして、今現在もこの受難の門は右下のようにまだ建築中です。 |
捉えられたキリスト |
建築中の受難の門と4本の鐘塔 |
一通りの見学を済ませると自由時間になりました。
ツアー見学は便利なのですが、自由時間に限りがあるのが難点です、これから”おのぼりさん”の実行です!(笑)
”受難の門”側にはエレベーターで塔に昇ることができますが、すでに30分から1時間待ちということで諦め、歩いて昇る螺旋階段を目指しました。
すれ違う時は肩を斜めにするぐらいの狭い幅の階段を、声に出さない掛け声を掛けながら一気に上ります。(右の写真参照)
一列に繋がっているので、一人で休憩することも叶いませんが、休むとなおのこと足がきつく感じます。
まるでカタツムリか巻貝の中をくるくると上りますが、ところどころに窓が開いていて外の景色が見えます。
その窓からは見学してきたグエル邸やサン・パウ病院も見ることが出来ましたが、流れに流れるまま動くのでカメラで撮ることも出来ませんでした。
ビニールで覆われた塔の色とりどりのガラス玉のような飾りを近くで見ることが出来き、満足です。(笑)
上った勢いのまま、停まることなく下って来ました。(所要時間上り20分、下り15分ぐらい)
自ら建築用の資金集めをしたり無欲主義に徹して晩年の人生を、この聖堂の建築に捧げたガウディは1926年路面電車に跳ねられて亡くなります。
余りにみすぼらしい服装に浮浪者と間違えられたそうですが、その葬儀には彼の作品を愛した多くの市民が集まったそうです。
そして今も多くの観光客や信者が訪れているのですから、素晴らしい多くの作品を残しましたね。 |
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