Mijas


 アンダルシアの白い村・フリヒリアナ
さらにアンダルシアといえば、青い空に、白い家です。
旅行4日目、グラナダを8時にバスで出発、コスタ・デ・ソル(太陽海岸)と白い村を目指します。
これまで飛行機移動だったので、はじめてスペインの大地を走るという実感です。
昨年行ったハンガリーなどは丘のような山しかなく、ひたすら平原という感じでしたが、スペインはまるで様相が違います。
大きくて険しい山や崖があり、白い村の多くはベティカ山脈の南山麓の太陽海岸側にあり、石灰の白壁の家々がその斜面に点在し、地中海の陽光に映えます。
グラナダから左下の写真のようにはしばし平地で、オリーブ畑でしたが、すぐに野超え山超えというか、山超え、山超えとなりました。
右下写真のように、山に木はなく山肌は赤土や石灰岩ですが、開墾してやはりオリーブ畑の段々畑になっていました。
オリーブの実は11月に収穫します、スペインはオリーブの生産量世界一です。
その40%を占める中心的存在がアンダルシア州ハエン県(グラナダ県の上)というところです。
搾り開始直後に抽出される、一番搾りがエキストラバージンオイル、二番搾りは石鹸等に使われるそうです。

オリーブ畑

山のオリーブの段々畑

海岸に近づいた山にもオリーブ畑
山の天気は雲が多かったのですが、海岸線に近づと、俄然天気は良くなってきました。
それでこそ、コスタ・デ・ソル(太陽海岸)です。

その海岸線へ着くまでの山道にあるのが、かつて「スペインで最も美しい村」に選ばれたフリヒリアナです。
現在はどうしてそうでないのか?というのが不思議ですが・・・今はお年寄りの多い村になっているそうです。(下の写真)

人口は600人ぐらい。
またその道路を小回り良く車が走り回るのにも感心しました
1時間10分の自由散策です。。
私たちは例の”おのぼりさん”ですから、まず海の見えるところまで道を覚えながら登ります。


 
フリヒリアナの白い家
目にも鮮やかな白壁に綺麗に掃除された道路です。
太陽に映えて眩しい漆喰は1年に1回春に塗り直すそうで、それは太陽光を反射して、部屋の中が涼しいからです。
ということは塗り替えられたばかりでしょうか、目にもまばゆい白さでした。
それに道は白と黒の石で模様が描かれていました。

黒と白の石畳

窓の犬
中々絵になると思いませんか〜
石畳の白石の上にいる目はどこ?というような黒いテリア?、そして部屋の窓から顔を出す犬、犬の姿まで芸術的です。(笑)
道草しないで、一途に上ります。



白壁に映える草花
家の前の赤いゼラニュウムの花が白壁に映えます。
左の壁に描かれたタイルは、この地の説明のようです。

16世紀半ば、グラナダを追われ、きっと私たちのように山を越えてこの地に入ったのでしょう。
キリスト教徒に改宗を余儀なくされたムーア人(ヨーロッパ人はムーア人という=モーロ人)たちが、ここで反乱を起こした。
その戦いの様子がタイルに描かれています。

ようやく海が見えました。
頂上まで登ると方向が山側になってしまうようで、この辺が一番良いようです。
でも、海の青さが上手く出ませんでした。

タイル絵


 
フリヒリアナより見る地中海


絵描きのお店・看板が可愛い
絵描きのお店の看板が可愛いですね、寄ってみました。
このフリヒリアナの感じを良く捉えているので、記念に絵葉書を買ってしまいました。(笑)
とても静かな村で、観光客も私たちぐらいで、ゆっくりと見学が出来ました。
年寄りの多い村で、この急坂は大変でしょう、だからかどうかはわかりませんが、売りに出ている家もありました。
もっとも家を持っているだけで、マドリッドに住んでいる人もいるそうです。


 ミハス
フリヒリアナからすでにマラガ県に入っていますが、フリヒリアナを後にして海岸線を南下します。
このコスタ・デ・ソル(太陽海岸)は、陽光に白壁の映える地域です。
このコスタ・デ・ソルで一番大きな町はマラガで、55万の人口です。
右の白地図の赤丸が本日訪れる町です。

マラガはピカソが生まれた土地でピカソ美術館もありますが、白い村が目的なのでここは通り過ぎます。(笑)
その少し先の山の中腹にある白い町ミハスに到着です。
ミハスはMijasと書きますが、Jはスペイン語ではハと発音します。
ですから、Jpanは「ハポン」と発音するそうです。

ミハスは標高428m人口約3万5千人の町で、ミハス山に沿って新旧の市街地があり、最近観光化しました。

バス停のあるところ
自由時間は2時間です。
小さな町なので1時間もあれば回れてしまうそうです。
左の写真は町の中央部でバス停のあるところです。

また展望台からはアフリカが見えるかも?というので、”おのぼりさん”はもちろん行きます。(笑)

イギリス領のジブラルタルとアフリカの間はほぼ14キロということで、津軽海峡ぐらいだそうです。
上の図でもわかりますが、意外と近いですね、だから、モーロ人の流入があったというのが良く分かります。

現在は両国間の地下トンネルの建設中だそうです。

黄色いポスト

みやげ物店の壁
ここのポストは黄色いので、思わず写真を撮りました。(笑)
右上の写真は、店の壁に貼り付けてある壷や皿です、スペインらしい色調です。



一気に坂道を上がります
先のフリヒリアナよりも大きな町で、観光客で賑わっています。
ロバ・タクシーと馬車が人気で、全て出払っているようでした。
一番上に小さな教会と闘牛場があります。



スペインで一番小さい闘牛場
スペインでは各町に闘牛場があるそうで、それらの中でも一番小さい闘牛場だそうです。
小さいながらも実際使われている場所ですし、客席も少ないですが、趣があります。
右下の写真で、見えているのが教会の塔です。
 
一番小さい闘牛場

教会の塔
下の写真は闘牛場から見たミハスの町並みです。

 
ミハスの町並み
地中海を眺める展望台からの写真です、アフリカ大陸が見えたような??きっと!!
心の目で見たことにしておきます。(笑)



地中海の向こうにアフリカ大陸が見えるか?
 私たちは途中で道に迷ってしまい、回っている積りがどんどん町の端へ向かって行きました。
炎天下、石畳の道も熱して上からも下からも熱せられます、ただ日本のように湿気がないので木陰に入ると涼しいです。
道を聞きながら、汗をかきながら何とか目印になる噴水を見つけると、ツアー仲間に合流です。
時間ロスはありましたが日本人にも人気があるというお店amapolaとミハスブランドのTシャツの専門店でお買物です。(笑)
 

新しい住宅

各家にプール
ミハスの町で昼食をとった後、カサレスへ向かいます。
坂を下り始めると新しい家が建ち並んでいます。
海外からの移住者も多いそうです、以前は日本でも「スペインの白壁に住もう」(バブルの頃)とか宣伝していました。
上から眺めると、ホテルでしょうか?それとも高級住宅街でしょうか?各敷地に青いプールが見えます。


 カサレス


 
カサレスの白い村・山の上に城の塔
最後は古城を取り囲むように広がる白壁の町並みが見えてきました、その町がカサレスです。
見事ですね、一番綺麗だと思いました。
人口は3、000人あまりだそうですが、歴史は古く、カサレスの名前もローマ帝国のシーザーからとったそうです。

土産物店もなく、観光でなく農耕で生計をたてている様で、町の素朴な暮らしぶりが伝わってくるようです。
観光客も団体は私たちだけでした。
バス道路から下り、町に入るとすぐ広場がありました、スペイン広場(左下)と言うそうで、その向かいに白い教会もありました。
右端の道を今度はまた上って行きます。
右下の写真は赤土で積まれた城塞で、小さな入り口を通ります。

スペイン広場にある噴水

城壁跡



城跡から見た町並み
城塞の上に登ってきました。
城の残った部分は壊れがひどいということで修理中でした。
その高台から眺める町の家々の光景もとても美しく、時がとまったように感じました。


城壁の残り


城跡から眺めた海側
町の反対側は地中海がみえますが、この城の下は断崖絶壁になっていて、容易には登って来れません。


adios 白い村
ちょうどシエスタの時間とも重なり、村はとても静かで人も余り見かけませんでしたが、バス停の前が寄り集まり場のようになっていて、数人のおじいさん(おじさんたち)が談笑していました。
そこへくじ売りの大声のおじさんもやって来ました、この町の娯楽のようです。
スペインの井戸端会議は断然おじさん族の集まりが多い印象です。(笑)





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